京都2 嵐山・教王護国寺・西本願寺

4泊5日の京都旅行、2日目。

朝食はPortaのイノダコーヒで、タマゴトーストセット。
イノダコーヒは2020年6月1日に創業80周年を迎えたらしい。

8時42分に京都駅発の電車で約15分、8時59分に嵯峨嵐山駅に到着。
出発のホームは31番線!


まずは、宝厳院へ。
9月19日から12月6日まで秋の特別拝観が行われている。
獅子吼(ししく)の庭は、嵐山を借景とする回遊式庭園で、江戸時代の京都の名所名園を収録した「都林泉名勝図会」にも掲載されている。
「獅子吼」とは「仏が説法する」の意味で、庭園を散策して鳥の声や風の音を聴く事によって、人生の心理や正道を肌で感じる庭らしい。

次は、弘源寺。
宝厳院で購入した弘源寺・宝厳院共通参拝券を利用。
嵐山を借景とした枯山水庭園「虎嘯(こしょう)の庭」があり、柱には幕末の長州藩士の刀傷も残る。
ただ、写真撮影禁止はわかるが、庭園を窓越しにしか見られないのは微妙だった。


続いて、天龍寺へ。
足利尊氏後醍醐天皇の菩提を弔うために夢窓国師を開山として創建し、室町時代には京都五山の第一位だった。世界遺産

庫裏(くり)から入り、大方丈や多宝殿を見る。
玄関から入って正面にある達磨図はインパクトがある。
方丈の床の間などにも同じ達磨図が見られるが、達磨宗である禅を象徴していて、天龍寺の顔ともいえるらしい。

天井の雲龍図を見るため、法堂に入る。
1997年に法堂移築100年、夢窓国師650年遠諱記念事業として加山又造により制作された。

曹源池庭園は夢窓疎石の作庭で、亀山や嵐山を借景にした池泉回遊式庭園。
正に借景という感じで、素晴らしかった。


庭園を出て、竹林の小径へ。
野宮神社から天龍寺北門を通り大河内山荘へ抜ける約400メートルの道。
大河内山荘庭園は見なかったが、昭和初期の映画俳優・大河内伝次郎が造った庭園のよう。

日本で唯一の髪の神社、御髪神社
御祭神は藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)という方で、境内には献納された髪を納祭した髪塚もあるらしい。


常寂光寺では、仁王門、本堂、多宝塔などをみる。
紅葉の美しい小倉山の中腹にあり、常寂光土に遊ぶような風情があることから名付けられたようで、藤原定家の山荘・時雨亭があった所と伝えられている。

二尊院は、釈迦如来阿弥陀如来の二尊を祀る寺院。
総門から真っすぐ延びる参道は100mの間に紅葉と桜の木が交互に植えられており、「紅葉の馬場」とも呼ばれる。
小倉あん発祥の地と言われ、広大な境内は山裾まで伽藍が点在し、角倉了以の墓や藤原定家の時雨亭跡と言われる場所がある。

林の中にひっそり佇む厭離庵にも行く。
藤原定家小倉百人一首を編纂した小倉山荘跡にあるお寺で、11月1日~12月7日のみ一般公開。

落柿舎は外観を見て、通り過ぎる。
松尾芭蕉の門人・向井去来の別荘で、芭蕉が「嵯峨日記」を書いた。

良縁、子宝、学問の神様を祀っている、野宮神社へ。
野宮はかつて天皇の代理で伊勢神宮に仕える斎王が伊勢へ行く前に身を清めた場所。


渡月橋と嵐山の景色を見て、清修庵というお店で、嵯峨というセット(そば、天丼、おぼろ豆冨)を食べる。

渡月橋は、嵯峨野と嵐山を隔てて流れる桂川に架かる長さ155m、幅11mの橋。
平安時代に架橋したのが最初で、現在の位置には角倉了以が架けたとされる。現在使われている橋は1934年に完成したもの。
渡月橋という名は、月が橋の上空を渡るように動いていく様を見て、亀山上皇が「くまなき月の渡るに似る」と述べたことに由来する。

桂川沿いを歩いて、嵯峨嵐山文華館へ。
百人一首の歴史やその魅力と、日本画の粋を伝えるミュージアムで、百人一首殿堂 時雨殿を改装して、2018年11月に嵯峨嵐山文華館としてリニューアルオープンしたらしい。
百人一首にはX字決まりというのがあり、戦況が進むにつれて決まり字が減少(限定)されていくことが面白く感じた。

帰り道に嵐電嵐山駅の展望台が無料と勧誘していたので行ってみたが、景色は微妙だった。
14時47分に嵯峨嵐山駅発の電車で約15分、15時04分に京都駅に到着。


京都駅から歩いて、東寺(教王護国寺)へ。
平安遷都とともに建立された国立の寺院で、嵯峨天皇により空海弘法大師)に託された日本で最初の密教寺院。東寺真言宗の総本山、世界遺産
「秘密の仏教の、入口。 寺域そのものが秘密の教えを映し出す、巨大な装置です。」

東寺では、御影堂、講堂、金堂、五重塔、観智院を見る。
五重塔(国宝)は徳川家光が再建し、高さ55メートルは日本一。10月31日~12月12日の間、初層を特別公開しており、五重塔の内部に仏像があるのを初めて知った。
御影堂では毎朝6時から空海の頃と同じように一の膳、二の膳、お茶をお供えする生身供を行っているらしい。


最後は、西本願寺
正式名称を龍谷山本願寺という、浄土真宗本願寺派の本山。世界遺産
阿弥陀堂(国宝)、唐門(国宝)は修復中だった。
通常は非公開のため見れなかったが、飛雲閣(国宝)、書院(国宝)、能舞台などもある。
また、親鸞の命日である毎月16日はShinran's Dayとして、法要や催し物などを行っているよう。

帰り道に見た龍谷大学がお洒落な建物だった。


夕食は、ヨドバシカメラにあるハンバーグ&ステーキ HIROというお店。
サイコロステーキ300gを食べたが、微妙だった。

今日と明日のホテルは、リッチモンドホテルプレミア京都駅前。
コーナーツイン26.9㎡~28㎡(バス・トイレ別)、朝食付き。

 

 

 

12月03日~12月07日 京都旅行