乃木神社


乃木神社は、名前の通り、乃木将軍夫妻(乃木希典、乃木静子)を祀る。

乃木希典は陸軍大将や学習院長、迪宮裕仁親王昭和天皇)の教育係を務め、1912年9月13日の大喪の日に明治天皇の後を慕って殉死した。
乃木将軍の葬儀と同時に幽霊坂と呼ばれていた坂の名前が乃木坂と改められた。

下記の2つは辞世の句。
神あがりあがりましぬる大君の みあとはるかにをろがみまつる
うつ志世を神去りましゝ大君乃 みあと志たひて我はゆくなり


乃木神社は1923年11月1日に、乃木夫妻が自刃した旧乃木邸の隣に創建された。
旧乃木邸は乃木将軍の遺言により東京市に寄贈され、現在も乃木公園として旧乃木邸・厩(馬小屋)が残されている。

明治神宮1920年11月1日創建なので、明治神宮乃木神社の創建の日が同じというのが良い。
明治神宮は2020年に鎮座百年祭が行われていたが、乃木神社は2023年に鎮座百年を迎える。

乃木神社の宝物殿(無料)には、乃木将軍の石膏像、殉死で使用された刀をはじめ、遺言、勲章、漢詩などが展示されている。

乃木家の墓所は近くの青山霊園にある。
乃木将軍は1911年に墓石を選び、予め裏面に「明治□十□年□月□日」の文字を刻んでいたようで、明治天皇に殉じるという覚悟が窺われる。
埋葬時には大正元年九月十三日と併記されたらしい。


乃木神社から歩いて、虎屋菓寮へ。
入玉手箱と抹茶グラッセのセットを頼む。
入玉手箱は赤坂店限定の生菓子らしいが、想像より小さかった。

地下の虎屋 赤坂ギャラリーでは、「ようこそ!お菓子の国へ ―日本とフランス 甘い物語―」という企画展が行われていた。
とらやパリ店の40周年を記念したもので、ピエール・エルメ・パリと協力し、和菓子・フランス菓子を歴史、くらしとの関わり、職人など、様々な切り口で紹介していた。