三菱の至宝展(三菱一号館美術館)

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三菱の起源は1870(明治3)年に岩崎彌太郎土佐藩から藩船3隻を借り受け、大阪に九十九(つくも)商会を設立したことに始まる。

2020年は三菱グループ創業150周年。

 

コロナによる約一年の延期を経て、三菱一号館美術館で開催されている「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」。

静嘉堂東洋文庫の所蔵する国宝12点が目玉。

今週末で終了だからか平日昼間にも関わらず混んでいた。

 

国宝の曜変天目(稲葉天目)は、完品としては世界に三椀しか現存していない曜変天目のうち、内部に浮かび上がる宇宙のような模様「星紋」がもっとも鮮やかにあらわれているよう。

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「おかめ」の面は、かつて岩崎彌太郎によって三菱商会の店頭に掲げられたもの。

社員たちが温和な顔つきでお客様に接し、和やかな気分になってほしいという願いが込められていたらしい。

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三菱一号館美術館の赤煉瓦の建物は、三菱が1894年(明治27年)に建設した「三菱一号館」(ジョサイア・コンドル設計)を復元したもの。

 

三菱一号館は、三菱が丸の内に建設した初めての洋風事務所建築で、19世紀後半の英国で流行したクイーン・アン様式が用いられていた。

老朽化のために1968年(昭和43年)に解体されたものを、当時の製造方法や素材まで忠実に復元し、2009年4月30日に竣工。

 

コレクションは、建物と同時代の19世紀末西洋美術を中心に、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックオディロン・ルドン、フェリックス・ヴァロットン等の作品を収蔵している。

 

館内には、三菱一号館の復元の経緯や丸の内の歴史を伝える「歴史資料室」や「三菱センターデジタルギャラリー」を併設。運営は三菱地所(株)。

三菱センターデジタルギャラリーは、静嘉堂文庫・静嘉堂文庫美術館東洋文庫に収蔵されている三菱ゆかりの貴重な名品を高精細デジタル画像で収録し、公開している。

 

 

静嘉堂文庫美術館

静嘉堂は、1892年(明治25年)に岩﨑彌之助(彌太郎の弟で三菱第二代社長)よって神田駿河台に創設され、国宝7点を含む古典籍や東洋古美術品を収蔵している。

静嘉堂の側にはジョサイア・コンドル設計の岩崎家廟(納骨堂)もあり、外観を見学することができるらしい。

 

静嘉堂の名称は、中国の詩経(大雅・既酔)の「籩豆静嘉」(へんとうせいか)という句から採った彌之助の堂号で、「祖先の霊前への供物が美しく(立派に)整う」という意味。

 

2022年は、静嘉堂創設 130 周年・美術館開館 30 周年を迎える節目の年。

その2022年10月に、静嘉堂文庫美術館は東京・丸の内の重要文化財明治生命館1階に移転・オープンする。

 

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東洋文庫ミュージアムを訪れた時の記事

 

 

 

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