静嘉堂文庫は、1892年(明治25年)に岩﨑彌之助が東京駿河台の自邸内に創設。
静嘉堂の名称は中国の詩経の大雅・既酔編の「籩豆静嘉(へんとうせいか)」の句から採った彌之助の堂号で、祖先の霊前への供物が美しく整うという意味。
創設130周年を迎える2022年(令和4年)に、美術館の展示ギャラリーを、丸の内の重要文化財建築・明治生命館1階へ移転させた。岩﨑彌之助が東京丸の内での美術館の建設を願っていたらしい。
国宝7件を含む、約6,500件の東洋古美術品を収蔵。
東京駅周辺美術館共通券を使用。
アーティゾン美術館、三井記念美術館、三菱一号館美術館、東京ステーションギャラリー、静嘉堂@丸の内の5館で利用できる共通券で、1年間で各館の好きな展覧会を一つ選んで入館できる。
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)開催記念
修理後大公開!
静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝
出品目録

ギャラリー1
第1章 岩﨑家(静嘉堂)と博覧会
日本が初めて万国博覧会に正式参加したのは1867年(慶応3年)のパリ万国博覧会。
岩﨑彌之助は1895年第四回内国勧業博覧会、1900年パリ万博、1910年日英博覧会において博覧会に協力し、小彌太も各種海外展に出品協力した。1940年に財団法人静嘉堂となり、1970年の大阪万博でも、中国絵画・室町水墨画のコレクションから国宝1件、重文4件、重美2件、合計7件もの名品を出品している。
平安遷都1100年記念事業で、平安神宮も創建された。黒田清輝「朝妝」が出品された。
菊鶏図屛風、野口幽谷、明治28年(1895)
日英博覧会(1910/明治43)にも出品。


〈1936年(昭和11年)波斯敦(ボストン)日本古美術展覧会〉
ハーバード大学創立300年記念祝典に際して開催。
山水図、伝 周文、室町時代(15世紀)、重要美術品
麦穂菜花図、酒井抱一、江戸時代(19世紀前半)、重要美術品


〈1939年(昭和14年)伯林日本古美術展覧会〉
布引滝及び鶏図、伝 尾形光琳、江戸時代(18世紀初期)

日英同盟の継続と友好強化を目的とした2国間のみの博覧会。
濁らぬ水、山本森之助、明治42年(1909)

ギャラリー2
第2章 修理後初公開!詩画一致の絵画
静嘉堂の1970年大阪万博出品作は全て詩画一致(画中に作者や作品に関わった人々の賛(題や詩文)が添えられている)の作品(詩画軸)
総合テーマは「人類の進歩と調和」。
夏景山水図、陳紹英、順治10(1653)年、重要文化財
模本「夏景山水図」、横山雲南(黄仲祥)、安政5(1858)年
三益斎図幷序、応永25(1418)年 序、重要文化財


米法山水図、王建章、明時代(17世紀)
川至日升図、王建章、明時代(17世紀)、重要文化財


驟雨行客図、李士達、万暦47(1619)年
模本「驟雨行客図」、枚田水石、江戸時代(19世紀)


模本「驟雨行客図」、高久靄厓、天保7(1835)年
雪景山水図、趙左、明時代(17世紀)、重要美術品



ギャラリー3
第3章 未来の国宝!謝時臣「四傑四景図」と菊池容斎の巨幅
四傑四景図、謝時臣、嘉靖30年(1551)、重要美術品
右から春夏秋冬と描かれる。

妻不下機


荷樵帰晩


王孫一飯


破窯風雪


2×1.5mの巨大掛軸2つ。



梁園飛雪図、袁江、康熙53(1714)年
文王猟渭陽図、遠坂文雍、嘉永3(1850)年



テーマは「過去を振り返り20世紀を展望する」。
花鳥図大小鐔・三所物、石黒是美、江戸時代(19世紀)

粟穂図縁頭・小柄、荒木東明、江戸時代(19世紀)

鉄錆地七十二間筋兜鉢 銘 高義、室町時代(15世紀)


面頬 銘 義通、室町時代(16世紀)

秋草蒔絵謡本簞笥、江戸時代(17世紀)、重要美術品
漆を使った工芸品はJapanと呼ばれる。


青緑山水図巻、隆慶5(1571)年、重要美術品

屋島合戦図三所物、後藤悦乗、江戸時代(17世紀)

ギャラリー4
第4章 渡辺崋山と彌之助・小彌太父子
月下鳴機図、渡辺崋山、江戸時代(19世紀)、重要美術品




模本「崋山筆月下鳴機図」幷一絶、岩﨑小彌太・松方正義、明治末~大正前期(20世紀前半)
岩崎小彌太が建てた岩崎家霊廟にある「男爵岩崎君墓碑」の文章は松方正義の筆による。松方と岩崎彌之助は関係が深く、松方の次男と彌之助の長女が結婚し、岩崎小彌太と孝子(島津家)の婚姻の媒酌人となっている。



曜変天目(稲葉天目)、建窯、南宋時代(12~13世紀)、国宝
1918年(大正7年)に稲葉家から売立となった際の価格は、当時の史上最高価格となる16万7000円だったらしい。これのみ撮影禁止。
ホワイエ
〈1939年(昭和14年)金門(サンフランシスコ)万国博覧会、日本古美術展覧会〉
色絵五艘船文鉢、有田、江戸時代(18世紀)


フォトモとは平面であるはずの写真を立体作品に展開したもので、フォトグラフ(写真)とモデル(模型)を合わせた造語。



毎週木曜日はトークフリーデーのようだが騒がしいので避けるよう覚えておきたい。
新宿まで移動し、こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロで、劇団わらび座による「イーハトーブシアター「真昼の星めぐり」the Musical」を見る。
PV


わらび座は1951年2月に創立された、民族伝統をベースにして多彩な表現で現代の心を描く劇団。

2024年4月27日に角館で「ジャングル大帝レオ」を見て以来。
「真昼の星めぐり」はヘラルボニーも企画制作に加わっている。
ヘラルボニーはJALと業務提携を締結しており、ビジネスクラスのアメニティポーチにも採用されている。
座席には光るボールがあり、それを手に持って観劇。
幻想的だったり情熱的だったり、とても感動した。
