4泊5日の伊勢・奈良・京都旅行、2日目。
ホテル日航奈良で朝食。
柿の葉寿司、三輪素麺、奈良漬、茶粥、(東大寺二月堂の修二会(お水取り)の練行衆の食事だった歴史がある)、茶飯(興福寺や東大寺などの僧坊で古くから食されていた伝統食)、豆乳鍋(飛鳥時代に僧侶が寒さをしのぐために作ったとされる郷土料理である飛鳥鍋を豆乳でアレンジしたもの)など、奈良の伝統食・名物料理。
興福寺の粕汁(追儺会(ついなえ。2月3日の節分の夜に行われる鬼追い式、豆まき行事。)の際に振舞われる白味噌と酒粕の風味がある一品)、精進汁(正月の三が日のお供え物を下供し、松の内に食べる。油揚げや白菜、大根などの野菜の甘みがある味噌汁。)、奈良県産有精卵「ぴよたま」の卵料理など。
「しきしき」という小麦粉に水と砂糖を入れて薄く焼いた戦前からある奈良のおやつもあった。
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/shiki_shiki_nara.html
8時31分にJR奈良駅西口発の奈良交通バスで約10分、8時39分に押上町に到着予定。
出発は予定通りだったが、到着は8時46分だった。
吉城園
興福寺の子院である摩尼珠院があったとされる。
https://www.pref.nara.jp/39910.htm
吉城園の隣の依水園は行かなかった。
氷室神社
氷みくじは氷に貼り付けると文字が浮かび上がる。
奈良公園と言えば鹿。
https://www3.pref.nara.jp/park/
聖武天皇は743年(天平15年)に紫香楽宮で盧舎那大仏造顕の詔を出し、東大寺は聖武天皇、行基、良弁、菩提僊那の4人による四聖建立の寺とも称される。
南大門(鎌倉時代、国宝)の金剛力士像(鎌倉時代、国宝)は、運慶や快慶が作り、高さは約8.4m。
2024年(令和6年)4月1日より大仏殿・法華堂・戒壇堂・東大寺ミュージアムの入堂・拝観料が改定された。
大仏殿は江戸時代の国宝。
大仏殿の前にある八角燈籠は東大寺創建当初(奈良時代)のもので国宝。
盧舎那仏(奈良時代、国宝)は大きかった。像の高さが約15mで、台座の高さは約3m。
柱の穴くぐりや、賓頭盧尊者(江戸時代)もある。
外に大仏さまの右手と左手のレプリカがある。
金銅八角燈籠火袋羽目板(鈸子)。
東大寺金堂鎮壇具には、陽宝剣・陰宝剣という格好良い名前のものや、銀製鍍金狩猟文小壺もある。
ここまでのものは全て奈良時代の国宝。
西大門勅額は、額縁に梵天・帝釈天像、四天王像、金剛力士像が付いている。
特集展示
第1室は「捨目師の作った伎楽面」。
伎楽は仮面を着けて音楽に合わせて劇を演じる舞踊。飛鳥時代に百済人によって日本に伝えられたものだと言われる。
日光・月光菩薩立像(奈良時代、国宝)は、緑色が少し残っている。
誕生釈迦仏立像(および灌仏盤)は、定番の右手を挙げたスタイル、大きめ。
特集展示「理源大師 聖宝と東大寺東南院」(第4室) - 東大寺
正倉院(奈良時代、国宝)は、行事のため午前中の公開は休止。公開は正午より再開予定。
二月堂(江戸時代、国宝)の本尊、十一面観世音菩薩は秘仏。
東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)は、752年(天平勝宝4年)に創始されて以来、2024年(令和6年)で1273回を数える。(1273年間一度も絶えることなく続いている)
修二会の正式名称は「十一面悔過(じゅういちめんけか)法要」と言い、十一面悔過とは、日常に犯している過ちを、二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の前で懺悔すること。
「お水取り」という、3月12日深夜(13日の深夜1時半頃)に若狭井という井戸から観音さまにお供えする香水を汲み上げる儀式が有名。
四月堂(三昧堂)
法華堂(三月堂、奈良時代、国宝)は、東大寺にある現存最古の建物で、奈良時代に造られた国宝の仏像9体を見れる。(全部で10体あるが、1体は秘仏のため見れず。)
本尊は不空羂索観音菩薩像で、梵天・帝釈天像、金剛力士像、四天王像があり、全て3m以上。
秘仏の執金剛神像は、12月16日のみ開扉。
手向山八幡宮
749年(天平勝宝元年)に東大寺大仏建立のため、宇佐八幡宮より東大寺守譲の神として迎えられた。
戒壇堂
受戒の行われる場所で、中には四天王像(奈良時代、国宝)がある。
正午近くになったため、改めて正倉院(奈良時代、国宝)に向かう。
正倉院はちゃんと正午に開いた。係りの人によると、閉封の儀が行われていたらしい。
669年(天智8年)に藤原鎌足が病気を患った際に、夫人の鏡女王が夫の回復を祈願して、山階寺(やましなでら)を造営した。672年の壬申の乱の後、飛鳥に都が戻った際に、山階寺も移され、厩坂寺(うまやさかでら)と名付けられた。
そして、710年(和銅3年)の平城京遷都とともに藤原不比等によって移され、興福寺と名付けられた。藤原氏の氏寺。
国宝館・東金堂連帯共通券を購入。
2025年(令和7年)4月1日(火)から拝観料等が値上げされる。
【重 要】 拝観料等値上げのお知らせ(令和7年4月1日より) - 法相宗大本山 興福寺
五重塔(国宝)は興福寺の創建者である藤原不比等の娘の光明皇后が730年に創建。
5回の焼失と再建を繰り返し、現在の塔は1426年に建てられた6代目。高さは約50メートルで、現存する国内の木造の五重塔では、東寺の五重塔(国宝、高さ約55メートル)に次いで2番目に高い。
2023年7月から修理中。1900~1901年に行われた修理から約120年ぶりの大規模修理で、完了は2031年3月の予定。
国宝館
中金堂鎮壇具(奈良時代、国宝)は、水晶、金、真珠が綺麗だった。
弥勒菩薩半跏像(厨子入り、鎌倉時代)の仏像の上には飛天、下には犬(?)がいた。
天燈鬼・龍燈鬼立像(鎌倉時代、国宝)は、四天王などに踏まれている邪気が立ち上がり、守護神となったかのよう。特に、龍燈鬼は可愛い。
銅造燈籠(平安時代、国宝)、銅造燈籠火袋羽目(平安時代、国宝)は、文の構想は空海、書は橘逸勢。
板彫十二神将立像(平安時代、国宝)は、東金堂の本尊の台座にはめられていたと考えられている。ポーズや表情が豊か。
銅造仏頭(白鳳時代、国宝)
千手観音菩薩立像(鎌倉時代、国宝)は、旧食堂の本尊で520.5㎝。
その前にある、銅造華原磬(奈良時代、国宝)は儀式用の楽器。
八部衆立像(奈良時代、国宝)では、阿修羅像が有名。乾闥婆の獅子冠が可愛く、迦楼羅は鶏頭をもつ半獣半人で嘴を尖らせている。
お昼ご飯を食べるために一旦、興福寺を出る。
荒池
13時30分に予約をした奈良ホテルで昼食。
明治42年創業で、国賓・皇族の宿泊する迎賓館に準ずる施設となっていたため関西の迎賓館と云われた。
メインダイニングルーム三笠で、平城ランチコース。
本日のオードヴル
かぼちゃのポタージュ クミン香る生クリーム
仔牛ロース肉のステーキ 柿のチャツネと共に ビーフエキスのソース
洋梨のタタン風 植村牧場の牛乳アイス添え
パン、コーヒー
EX旅先予約 秋の大セールで60%オフだった。
秋の観光プランが60%オフ!EX旅先予約 秋の大セール【JR東海ツアーズ】
聖ラファエル教会
旧大乗院庭園
興福寺に戻る。
中金堂
藤原不比等が興福寺の最初の堂宇として、710年(和銅3年)の平城京遷都と同時に創建した。そして2018年(平成30年)に約300年ぶりに再建された。
本尊は藤原鎌足が蘇我入鹿の打倒を祈願して建立した釈迦如来像と伝わり、現在の木造釈迦如来坐像は5代目。1811年(文化8年)に作られたもので、2018年の再建に合わせて修理された。
四天王立像(鎌倉時代、国宝)。
木造大黒天立像(鎌倉時代)は打ち出の小槌を持たない。打ち出の小槌を持つ姿は後世に流行したものらしい。
法相柱(平成時代)には、法相宗の祖師が描かれる。
中金堂の拝観受付では「奈良 謎解き寺巡り」の謎解きキットが配布されていた。
https://realdgame.jp/s/naraterameguri/
「春の日は南円堂にかがやきて 三笠の山に晴るるうす雲」という御詠歌が掲げられていた。
三重塔(国宝)
北円堂(国宝)を見る。三重塔とともに興福寺最古の建物。
東金堂(室町時代、国宝)は閉堂中のため見れず。
かつては琉璃塼(緑色のタイル)が敷かれ、浄瑠璃光世界が表されていたらしい。
奈良国立博物館では、12月7日から「春日若宮おん祭の信仰と美術」が開催される。
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special/202412_on-matsuri/
768年に称徳天皇の勅命により本殿が造営され、第一殿に武甕槌命(たけみかづちのみこと)、第二殿に経津主命(ふつぬしのみこと)、第三殿に天児屋根命(あめのこやねのみこと)、第四殿に比売神(ひめがみ)が祀られる。
20年に一度、御社殿を美しくする「式年造替」が行われ、2016年に第六十次式年造替が行われたが、60回以上になるのは伊勢神宮と春日大社のみ。
奈良時代に神様が常陸国から御蓋山(春日山)へ来たときに白鹿に乗って来たことから、春日神鹿は神様のお供であり、神の使いとして大切に扱われるようになった。
そのおかげで現在は奈良公園周辺に約1,300頭の鹿が生活する。
手水所で手を清めて、祓戸神社にお参り。
本社
御間道(おあいみち)は日本で最初に灯籠が並べられた参道で、春日大社には全国に存在する室町時代の灯籠の約7割があり、それ以前の灯籠は全国に数十基しかない。境内には石燈籠が2千基、釣燈籠が千基あり、その数は日本一。
小西美術工藝社がルイス・フロイスの「日本史」の記述通りに復元した御間型灯籠の火袋がり、黒漆に金色の細工が綺麗。
若宮神社では「春日若宮御祭図屏風」(原品は出光美術館蔵)の複製品が展示されていた。
若宮神社は、2021,2022年に第43次式年造替が実施された。
若宮十五社めぐり、水谷九社めぐりというものがある。
金龍神社
国宝殿では秋季特別展「春日漆の国宝と雲龍庵の漆芸―世界が認めた超絶技巧―」が開催中だが、時間の都合で行けず。
春日大社国宝殿 秋季特別展「春日漆の国宝と雲龍庵の漆芸ー世界が認めた超絶技巧ー」 | 春日大社
16時36分に春日大社本殿発の奈良交通バスで約10分、16時47分にJR奈良駅に到着。
夕食は三条坊で、ちく玉天うどん。
デザートに寛永堂で三笠焼を購入。
https://www.kaneido.com/index.html
「古都奈良の文化財」は1998年(平成10年)に世界遺産登録をされてから、2023年12月で25周年を迎えた。
構成資産は、東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡の8つ。
1993年(平成5年)に姫路城とともに日本で最初の世界文化遺産として登録された「法隆寺地域の仏教建造物」。
2004年(平成16年)に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」。
奈良県にある構成資産は、吉野山、金峯山寺、吉水神社、吉野水分神社、金峯神社など。
今日のホテルは、ホテル日航奈良。
ラージツイン35㎡、朝食付き。
ホテル日航奈良【公式】 JR奈良駅西口直結。世界遺産徒歩圏内。
2024年11月28日~12月02日 伊勢・奈良・京都旅行