和歌山・三重02 和歌山城・和歌の浦

11泊12日の和歌山・三重旅行、2日目。

9時発の船で友ヶ島に行く予定だったが、荒天のため欠航。
船に乗るためには7時43分にJR和歌山駅から和歌山市駅経由で南海線加太駅に行き、約15分歩いて加太港に行く必要があった。
欠航が友ヶ島汽船のHPに掲載されたのは7時44分だったが、前日も欠航だったことから予想して出発しなくて良かった。

空いた午前中は、翌日回る予定だった和歌山城周辺に変更。
まずは百物語珈琲でゆっくり朝食。
朝8時から営業していてオーブンサンドモーニングランチもコーヒーも美味しかった。


9時12分和歌山駅発のバスで約5分、公園前で下車し、和歌山城へ。

一の橋を渡り、大手門をくぐり、伏虎像を見て、わかやま歴史館との共通券を購入して、天守閣へ。
天守閣からの眺めは良く、本丸御殿跡からの天守閣の眺めも良かった。

天守閣の中で影でこそこそこっちを見ている人がいたから、「怖いんですけど何ですか?」と聞いたら、忍者のような格好をしたスタッフの方だった。
驚かそうとしていたらしいので申し訳なかったが、真面目に不審者かと思った。


御橋廊下を通り、西之丸庭園(紅葉渓庭園)を見る。
御橋廊下は、藩主とお付きの人だけが二之丸と西之丸を行き来するために架けられた橋で、屋根を設けて外から見えないように部屋の廊下のような作りになっている。
斜めに架かる廊下橋は全国的にも珍しいらしい。

フィレンツェのポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)も同じようなものだったと思って調べてみると、ポンテ・ヴェッキオの上の部分がヴァザーリの回廊というメディチ家専用の通路の一部になっているよう。

和歌山城の建つ山は海上から見ると虎が伏せたように見えることから虎伏山と呼ばれ、城も虎伏城とも呼ばれる。天守閣への途中にも伏虎像があった。
二の丸庭園から城を臨むと確かに虎が伏せているようにも見える。
左が頭で右がお尻のようで、納得の眺め。
御橋廊下と城を一直線に見るのも素晴らしい眺めだった。


次は、わかやま歴史館。
紀州徳川家伝来の金印 獅子紐印が展示されていた。
和歌山市付近に生まれた偉人も紹介されていて、陸奥宗光松下幸之助がいた。

わかやま歴史館を出て、護国神社、岡口門、陸奥宗光像、紀州徳川神社、刺田比古神社、岡山の時鐘堂、和歌山県立近代美術館(外観のみ)、徳川吉宗像などを見て回る。


12時41分に市役所前発のバスに乗り、約20分で玉津島神社前で下車。
バスを降りるとすぐに潮の香りがした。
玉津島神社に参拝し、その裏山 奠供山に登る。
山頂からの眺めは素晴らしく、望海楼碑もあった。

観海閣、海禅院多宝塔、妹背山に行く予定だったが、そこに行くための三断橋が災害復旧工事中で通れなかった。
看板によると、工事は令和3年2月24日までのよう。


塩竃神社に参拝してから、不老橋を渡り、干潟を見ながら、片男波公園に向かい、公園内の万葉館へ。

今回の旅行に向けてガイドブックを三冊読んだが、どれにも和歌の浦は掲載されていなかった。
それでも行こうと思ったのは、二つの理由がある。
①「わかの浦に 潮満ちくれば 潟をなみ 芦辺をさして 鶴鳴きわたる」(万葉集山部赤人
②日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦

奠供山の山頂や不老橋から万葉館への道は、車などの音もほとんどなく静かで、干潟を見ていると、どきどき鳥(鶴ではないと思うが)の声が聞こえた。
山部赤人の歌の情景が少しだけわかった気がした。
長く滞在して時間による干潟の変化を見れたら、更に理解が深まるのかもしれない。

そして、万葉集を読みたい気持ちが湧いてきた。
様々なところを訪れると、万葉集の歌と似ているような場面も出てくるのだろうか。
万葉集のうち各地の景色や名産などを歌ったものだけを集めた本があればいいのだが。


万葉館から、紀州東照宮に行く。
紀州東照宮は神社には珍しく、参拝するのに300円を払う必要があった。

続いて、和歌浦天満宮へ。
どちらも高い位置にあり、階段が急だった。(なだらかな道もあった)

和歌浦天満宮から約20分歩き、養翠園へ。
養翠園は紀州徳川家第十代藩主・徳川治寶が造営した大名庭園で、湊御殿が併設されている。


養翠園から約30分歩き、番所庭園へ向かう。
雑賀崎隧道というトンネルを抜けると、日本(和歌山)のアマルフィと言われる雑賀崎の町並みが見える。
そのアマルフィの町並みを上っていくのが、道が要り組んでいるため難しかった。
途中、衣美須神社を見付けたので、立ち寄った。

番所庭園は、松と芝生の緑と空と海の青がとても綺麗だった。
岩場まで降りられたのも良かった。
観光案内所で貰った「和歌山市観光虎の巻」には、「海を借景に海岸美が広がる」と書かれている。

最後は、雑賀埼灯台
灯台からの景色は、晴れていれば良いに決まっている。
青空と青い海があれば綺麗になる。
雑賀埼灯台からは双子島や番所庭園が見えるので、それも良かった。


帰路は和歌山バスで、17時13分に雑賀崎遊園のバス停を出発し、約45分、18時頃に和歌山駅に到着。
今日のホテルも昨日と同じ、コンフォートホテル和歌山。




9月03日~9月14日 和歌山・三重旅行