乾通り・大嘗宮・三の丸尚蔵館

大嘗祭は,稲作農業を中心とした我が国の社会に古くから伝承されてきた収穫儀礼に根ざしたものであり,天皇が即位の後,初めて,大嘗宮において,新穀を皇祖及び天神地祇にお供えになって,みずからもお召し上がりになり,皇祖及び天神地祇に対し,安寧と五穀豊穣などを感謝されるとともに,国家・国民のために安寧と五穀豊穣などを祈念される儀式です。

皇位の継承があったときは,必ず挙行すべきものとされ,皇室の長い伝統を受け継いだ皇位継承に伴う一世に一度の重要な儀式です。

大嘗祭の中心的儀式である「大嘗宮の儀」(だいじょうきゅうのぎ)は,「悠紀殿供饌の儀」(ゆきでんきょうせんのぎ)と「主基殿供饌の儀」(すきでんきょうせんのぎ)から成ります。

今回,悠紀殿供饌の儀は令和元年11月14日の夕方から夜にかけて行われ,主基殿供饌の儀はその翌日の11月15日の暁前に行われます。

宮内庁「大嘗宮について」(PDF形式:160KB)より
https://www.kunaicho.go.jp/event/pdf/inui-r01aki-daijyokyu.pdf



この大嘗宮の儀が行われた、大嘗宮の一般参観が2019年(令和元年)11月21日(木)から12月8日(日)の18日間、行われている。
また、2019年(令和元年)11月30日(土)から12月8日(日)の9日間は、皇居乾通り一般公開も行われている。
大嘗宮だけでなく、乾通りも同時に見られる素晴らしい機会、行かない訳にはいかない。


セキュリティチェックを経て、坂下門から入り、紅葉を見ながら乾通りを歩く。

乾通りは、乾門から宮内庁庁舎前・坂下門に至る乾濠・蓮池濠沿いの約750mの通り。
両側にもみじ、さくら、松を中心に様々な樹木が混植されており、石垣や濠などを背景に美しい景観を楽しめる並木道になっている。

天気が良く青空で、赤い葉も黄色い葉も緑の葉も綺麗。


西桔橋を渡り、東御苑の大嘗宮へ。
流石に凄い人だった。

約30年ぶりの儀式。
いつから始まったのか、この建造物の形式は昔から同じなのか。
感慨深い。

壊してしまうのがもったいないし、有料でも来たと思う。
宗教的なものだから、色々あるのだろうが。


最後に、三の丸尚蔵館へ。
展示は、第85回展覧会「大礼―慶祝のかたち」。

天皇の即位に関する一連の儀式はまとめて大礼と呼ばれ、皇室に伝えられている過去の儀式の調度や献上品のうち、大正や昭和の大礼に際して製作された美術品が展示されていた。

大手門から出るときも、凄い行列だった。