東京国立博物館へ。
11時30分~12時20分、庭園茶室ツアー。
朝ホームページを見ていて見付けたもので、11時00分から本館玄関にて整理券を配布。
10時50分くらいから人が集まり始め、11時02分には10名の定員に達していた。
東京国立博物館 - 展示・催し物 催し物 ガイドツアー 過去のガイドツアー 庭園茶室ツアー(7月)
11時20分に再集合して、小型扇風機と鉛筆を配布していた。扇風機かと思ったら虫除けだった。
庭園内にある5つのお茶室(応挙館、九条館、六窓庵、転合庵、春草廬)を見ていく。
大灯籠は陶製。
陶家・清水六兵衛家の四代の作。
九条館、ここだけ室内に入れる。
畳の良い香りがする中、座って解説を聞く。
床張付には狩野派の楼閣山水図が描かれている。
応挙館。
1742年(寛保2年)に明眼院の書院として建てられた後、益田孝邸内に移築され、東京国立博物館に寄贈された。
床張付等には円山応挙が眼病で滞留していた際に描いた墨画(複製)があるらしい。
六窓庵は、奈良の興福寺慈眼院に建てられたもの。
手水鉢は四方仏水盤。
興福寺大乗院から奈良国立博物館に移設された八窓庵、東大寺塔頭四聖坊の隠岐録とともに大和三茶室と言われた。
転合庵は、小堀遠州が京都伏見に建てた茶室。
転合(てんごう)とは、ふざけること、いたずら、冗談の意味。
春草廬、河村瑞賢が休息所として建てた。
原三溪の三渓園から松永安左エ門(電力の鬼)の柳瀬荘を経て、東京国立博物館へ。
三渓園にも同じ春草廬という名の茶室があり、織田有楽の作とされ、重要文化財。
最後に、初代博物局長(館長)である町田久成の碑と五重塔を見る。
庭園茶室ツアーは、毎月第2木曜日に開催されるらしい。
さて、今日のメイン
特別展「古代メキシコ —マヤ、アステカ、テオティワカン」
祈り、畏れ、捧げた。
作品リスト
第1章 古代メキシコへのいざない
前1500年頃にメキシコ湾岸部に興ったオルメカ文明はメソアメリカで展開する多彩な文明のルーツともいわれ、そのオルメカ文明の象徴的な作品が紹介されている。
(メキシコには世界遺産が35件もあるらしい)
マヤ、アステカ、テオティワカンに通底する4つのキーワード
- トウモロコシ
古代メキシコの主食になり、人間はトウモロコシからつくられたという創世神話もあるなど、政治や宗教において重要な意味をもつ。
- 天体と暦
農業のために雨季と乾季の予測が重要。365日の太陽暦や260日の宗教暦など、様々な暦を生み出した。
- 球技
オルメカ文明以前からゴムボールを使った多様なゲームが専用の球技場で行なわれていた。
- 人身供犠
古代メキシコの世界観では、太陽、月、トウモロコシ、人間などあらゆる生命体は神々の働きと犠牲により存在する。そのため、自然界の動植物だけでなく人間も、世界の存続のため自ら身を捧げた。
オルメカ様式の石偶、オルメカ文明、前1000~前400年。意外と可愛い。
装飾ドクロ、アステカ文明、1469~81年
チコメコアトル神の火鉢(複製)、原品:アステカ文明、1325~1521年
夜空の石板、アステカ文明、1325~1521年
第2章 テオティワカン 神々の都
テオティワカンは紀元前1世紀から後6世紀まで栄えた、海抜2300mのメキシコ中央高原にある都市遺跡。
テオティワカンはスペイン侵攻以前から話されていたナワトル語で「神々の座所」を意味し、太陽のピラミッド、月のピラミッド、羽毛の蛇ピラミッドを擁する巨大な計画都市を築いた。
死のディスク石彫、テオティワカン文明、300~550年。沈んだ(死んだ)太陽を表す彫刻。
モザイク立像、テオティワカン文明、200~250年
火の老神石彫、テオティワカン文明、450~550年。背後にはテオティワカンの太陽のピラミッドの写真。
羽毛の蛇神石彫、テオティワカン文明、200~250年
立像、テオティワカン文明、200~250年
トランペット、テオティワカン文明、150~250年
嵐の神の土器、テオティワカン文明、150~250年
テパンティトラ神殿壁画の写真
嵐の神の壁画、テオティワカン文明、350~550年
盾を持つ小像、テオティワカン文明、450~550年
鳥形土器、テオティワカン文明、250~550年。奇抜なアヒルと呼ばれる。
人形骨壷、サポテカ文明、450~550年
香炉、テオティワカン文明、350~550年
第3章 マヤ 都市国家の興亡
マヤは前1200年頃から後16世紀までメソアメリカ一帯で栄えた文明
星の記号の土器、マヤ文明、700~830年
トニナ石彫159、マヤ文明、799年頃
鷹狩りの皿、マヤ文明、600~700年
首飾り、マヤ文明、250~1100年
神の顔形エキセントリック(両面加工石器)、マヤ文明、711年頃
猿の神とカカオの土器蓋、マヤ文明、600~950年
トニナ石彫171、マヤ文明、727年頃。二人の王様がゴムボールで決戦。球技は神の儀式や外交手段。
都市国家パレンケの映像。パレンケはマヤを代表する都市の一つ。
96文字の石板、マヤ文明、783年
パカル王とみられる男性頭像(複製)、原品:マヤ文明、620~683年頃
香炉台、マヤ文明、680~800年。3つあった。
「よみがえる、赤の女王」映像
赤の女王のマスク・冠・頭飾り・首飾り・胸飾り・ベルト飾り・腕飾り・足首飾り、マヤ文明、7世紀後半
真っ赤な辰砂(水銀朱)に覆われて埋葬されていたため「赤の女王」(スペイン語ではレイナ・ロハ)と呼ばれるが、マスク、冠、首飾りは緑色。
イクの文字のペンダント、マヤ文明、600~1000年
モザイク円盤、マヤ文明、900~1000年
トゥーラのアトランティス像、トルテカ文明、900~1100年
エル・カスティーヨ(ククルカンのピラミッド)の写真
チャクモール像、マヤ文明、900~1100年
第4章 アステカ テノチティトランの大神殿
アステカは14世紀から16世紀にメキシコ中央部に築かれた文明。
1325年に首都テノチティトラン(現メキシコシティ)を築き、テンプロ・マヨールという1390年頃に創建された大神殿がある。
メンドーサ絵文書(複製)、原品:1541年頃
鷲の戦士像、アステカ文明、1469~86年
トラロク神の壺、アステカ文明、1440~69年。雨の神であるトラロクの装飾が施された壷。
ミクトランテクトリ神の骨壺 、アステカ文明、1469~81年
エエカトル神像、アステカ文明、1325~1521年
テポナストリ(木鼓)、アステカ文明、1325~1521年
人の心臓形ペンダント、アステカ文明、1486~1502年
テンプロ・マヨール、ツォンパントリ(ドクロの基壇)や太陽の石の写真。
特別展を出て、平成館 考古展示室には、遮光器土偶、顔面付壺形土器。
東京国立博物館 - 展示・催し物 総合文化展一覧 日本美術(本館) 関東大震災と東京国立博物館
被災した国宝「花下遊楽図屏風」の複製が展示されていた。
本館 特別1室・3室では、「儒教の美術―湯島聖堂由来の絵画・工芸を中心にして」。
東京国立博物館 - 展示・催し物 総合文化展一覧 日本美術(本館) 儒教の美術―湯島聖堂由来の絵画・工芸を中心にして
歴聖大儒像(狩野山雪)がずらっと展示されていた。
本館 2室の国宝展示室は、法華経巻第六(色紙)(平安時代・12世紀)。
金剛峯寺蔵のものだからか、撮影禁止だった。
東京国立博物館 - 展示・催し物 総合文化展一覧 日本美術(本館) 国宝 法華経巻第六(色紙) 作品リスト
横浜まで行き、今日のホテルはホテルJALシティ関内横浜。
モデレートシングルの予約だったが、ツインルームにしてもらえた。
【公式】ホテルJALシティ関内 横浜|中華街徒歩3分大桟橋すぐそば
今後見たいもの。
越後屋開業350年記念特別展「三井高利と越後屋―三井家創業期の事業と文化―」(三井記念美術館)
出品目録
https://www.mitsui-museum.jp/exhibition/images/230628/catalog230628.pdf
森美術館開館20周年記念展「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」(森美術館)
作品リスト
https://www.mori.art.museum/files/exhibitions/2023/04/18/wcr_worklist.pdf
特別展「海 ―生命のみなもと―」(国立科学博物館)