10泊11日の香川・岡山・兵庫旅行、7日目。
ヴィアイン岡山ともお別れ。
カフェ・ブルーマウンテンでモーニング。
9時17分に岡山駅(東口)発の宇野バスで約10分、9時25分に浜(岡山プラザホテル前)に到着。
夢二郷土美術館 本館
竹久夢二作品を専門に収蔵した、最初の美術館。
1951年(昭和26年)に松田基(当時両備バス社長)が大阪駅構内の古本屋で夢二の作品《加茂川》と《女》を購入したことに始まり、1966年(昭和41年)に松田基(創設者・初代館長)が両備グループの始まりの地である岡山市西大寺に夢二郷土美術館を創設した。
1970年(昭和45年)、瀬戸内市邑久町本庄の竹久夢二の生家を整備し、夢二郷土美術館 分館「夢二生家」として公開。
1979年(昭和54年)、夢二生誕95年を記念して、「夢二生家」周辺を公園として整備し、夢二が設計して建てたアトリエ付き住居「少年山荘」を復元、公開。
1984年(昭和59年)、夢二生誕100年を記念して、西大寺から岡山後楽園のそばに移設して美術館新本館を開館。(設計:浦辺鎮太郎氏)
2017年(平成29年)、「夢二郷土美術館 本館」を岡山出身のデザイナー水戸岡鋭治のデザイン監修で大幅リニューアル。
作品鑑賞パスポートの提示で、絵葉書を貰えた。
さらに夢二郷土美術館の半券提示で、岡山県立美術館「ベル・エポック展」が割引になるため、チケットを無くさないように注意。
特別展「東の夢二と西のミュシャ―STYLE of BEAUTY―」
3/14~特別展「東の夢二と西のミュシャ―STYLE of BEAUTY―」 | 夢二郷土美術館
竹久夢二(1884-1934)とアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)はともに「夢二式」「ミュシャスタイル」と称された女性像で一世を風靡した。ともに挿絵画家から「大正浪漫」と「アール・ヌーヴォー」の旗手として時代を象徴する画家となり、デザイナーとしても活躍するな共通点がある。
ミュシャの作品は日本で唯一ミュシャの作品を専門に収蔵する堺 アルフォンス・ミュシャ館の所蔵のもの。
作品リストは無かった。
竹久夢二は2024年7月26日に東京都庭園美術館で「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」を見て以来。
第1展示室
竹久夢二《「夫人グラフ」第3巻第5号表紙》
第2展示室
アルフォンス・ミュシャ《『白い象の伝説』第3章 挿絵〈下絵〉》
竹久夢二《雑誌切抜「晩春」(グラフィック)》
アルフォンス・ミュシャ《ポスターの巨匠たち『ジスモンダ』》《ポスターの巨匠たち『椿姫』》
竹久夢二《セノオ楽譜〈言はれぬ嘆き〉》
アルフォンス・ミュシャ《サマリアの女》
アルフォンス・ミュシャ《メニュー:モエ・エ・シャンドン》
アルフォンス・ミュシャ《詩:四芸術》《ダンス:四芸術》《絵画:四芸術》《音楽:四芸術》
今回の中では、これが一番好き。
アルフォンス・ミュシャ《夢想》
第3展示室
アルフォンス・ミュシャ《6月:絵葉書》《8月:絵葉書》
竹久夢二《鴨東秋色》
アルフォンス・ミュシャ《果物》《花》
竹久夢二《美人採桃》
アルフォンス・ミュシャ《シャンパン・ホワイトモンスター:モエ・エ・シャンドン》《ドライ・アンペリアル:モエ・エ・シャンドン》
アルフォンス・ミュシャ《春:四季(1986年)》
ア《夏:四季(1986年)》《秋:四季(1986年)》《冬:四季(1986年)》
竹久夢二《雪中雪女図》
竹久夢二《十二ヵ月絵暦》
竹久夢二《憩い》
竹久夢二《化粧》
竹久夢二《夏姿》
竹久夢二《故郷のおもひ出》
アルフォンス・ミュシャ《目を閉じた少女》
アルフォンス・ミュシャ《異教の彫像を持つ女》
竹久夢二《N.Y.K.LINE メニュー》
竹久夢二《千代紙「いちご」》
水戸岡鋭治デザインのソファがあった。
第4展示室
竹久夢二《春宵哀話》
アルフォンス・ミュシャ《黄昏》
アルフォンス・ミュシャ《羽根》
アルフォンス・ミュシャ《南西モラヴィア挙国一致くじ》
アルフォンス・ミュシャ《「スラヴ叙事詩」展》
アルフォンス・ミュシャ《1918-1928:独立10周年》
アルフォンス・ミュシャ《10コルナ紙幣》
紙幣もデザインした。
アルフォンス・ミュシャ《母と子》
アルフォンス・ミュシャ《『リテラリー・ダイジェスト』誌表紙(1024号)》
第5展示室
水戸岡鋭治デザインの夢二郷土美術館お庭番の黒ねこ「黑の助」の執務室。寝ていた。
第6展示室
ミュージアムショップとカフェ。
昼食はart café 夢二で、国産アサリと牛窓マッシュルームのクラムチャウダーセット。ドリンクは夢二ブレンド高梁紅茶。
「ベル・エポック―美しき時代― パリに集った芸術家たち ワイズマン&マイケルコレクションを中心に」
ベル・エポック―美しき時代― パリに集った芸術家たち ワイズマン&マイケルコレクションを中心に – 岡山県立美術館
夢二郷土美術館の半券提示で、1,500円を1,200円に割引。
作品目録
https://okayama-kenbi.info/kenbi/wp-content/uploads/2025/04/belle_list.pdf



1章:古き良き時代のパリ―街と人々
ピエール=オーギュスト・ルノワール《帽子を被った二人の少女》《ジャンヌ・ボドーの肖像》
帽子はベル・エポック期の女性にとって欠かせないファッションアイテム。
エミール・ガレ《白鳥型陶器》《藤文花瓶》《蝶文栓付瓶》
色絵花飾プット坐像燭台「四大元素の寓意」(マイセン磁器)
2章:総合芸術が開花するパリ
ジュール・シェレ《ムーラン・ルージュ》
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《イヴェット・ギルベール》
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ブリュアンはモンマルトルに戻り『オ・バ・ダフ』を歌う》
フェルディナン・バック《シャ・ノワールの影絵》
デオフィル=アレクサンドル・スタンラン《シャ・ノワール》
ドーム兄弟《すみれ文壁掛ランプ》
クロード・モネ《サン=タドレスの海岸》
オーギュスト・ロダン《ヴィクトル・ユゴーの肖像》
3章:華麗なるエンターテインメント 劇場の誘惑
シャルル・モラン《ロイ・フラー(黄色の衣装)》
ジュール・シェレ《音楽》《パントマイム》《コメディー》《ダンス》
ミュシャの四芸術に似ている。
アルベール・ギヨーム《我らが恋人》
アンリ=ガブリエル・イベルス《挿絵付き上演目録》
ピエール・ボナール《曲芸師とサーカスの馬》
4章:女性たちが活躍する時代へ
アルフォンス・ミュシャ 《トスカ》
ルネ・ラリック、アルフォンス・ミュシャ(デザイン)《舞台用冠『ユリ』(エドモン・ロスタン作『遠国の姫君』にてサラ・ベルナールが着用)》
マルク・シャガール 《花束》
ルネ・ラリック《花器「つむじ風」(別名「浮き彫りされた渦巻」)
ルネ・ラリック《ブローチ「ベロニカと少女」》
ときめきのボタンたち―加藤コレクションから
岡山県赤磐市在住の工芸家・加藤喜代美が収集した19~20世紀のボタンか展示されている。
ときめきのボタンたち―加藤コレクションから – 岡山県立美術館
収蔵品展示「岡山の美術展 1」
草間喆雄《Landscape Wall-C》
小林正和《It SELF》
重森三玲の書院の復元があった。
重森は岡山県生まれで、この書院は故郷に暮らす妹たちに贈ったもの。
揚げたてきびだんご(きなこ)を食べる。
岡山後楽園
岡山藩主の池田綱政(池田光政の子)が作り、1700年に完成した、日本三名園の一つ。
岡山城との共通券720円を購入。
4月25日~5月6日の間、夜間特別開園「春の幻想庭園」が行われ、ライトアップされている。
https://okayama-korakuen.jp/ibento/kaisaibi/2025_4/4057.html
蘇鉄、藤、燕子花(菖蒲?)など植物がたくさん。
鯉のぼりも泳いでいた。
後楽園を出る。
黒塗りの下見板で覆われていて、烏城の別名がある。
1597年に宇喜多秀家が完成させた城で、1931年に前年の名古屋城に次いで、姫路城、広島城、福山城と同時に国宝に指定されたが、1945年6月29日のアメリカによる岡山大空襲によって天守閣は焼失した。
戦後の1966年に再建され、現在の城はエレベーターで4階まで上がれる。
城主は(宇喜多直家)、宇喜多秀家、小早川秀秋、池田忠継(池田輝政と徳川家康の娘・督姫の子)で、以後は池田家。
1年半にわたる令和の大改修を経て、2022年11月3日にニューアルオープン。
展示監修は磯田道史が行い、テーマは「岡山の歴史の入口」。
エレベーターで4階まで行き、階段で6階まで上がる。
6階
5階
4階
宇喜多直家座属(復元)
三善千愛《豪姫肖像画》
3階
岡山城と関わりのある宇喜多秀家、小早川秀秋、池田輝政、それぞれの立場での関ヶ原。



関ヶ原合戦図屏風
17時15分から約10分の映像を見る。
2階
輪蝶紋黒漆塗長持
城主の間
松鶴図小屏風
岡山城内博覧会図
1階
4月25日(金)~5月6日の間、春の烏城灯源郷が行われ、後楽園と同様にライトアップされる。
https://okayama-castle.jp/spring2025/
17時47分に城下発の岡山電軌東山本線で10分、17時56分に岡山駅前に到着。
19時59分に岡山駅発のJR山陽本線で約80分、21時21分に姫路駅に到着。
21時36分に姫路駅発のJR山陽本線で約40分、22時16分に三ノ宮駅に到着。
この行き方は2時間20分で2,640円。
新幹線と地下鉄で新神戸経由で行く方法も考えたが、40分で5,380円。
今日のホテルは、ヴィラフォンテーヌ神戸三宮。
2025年04月24日~05月04日 香川・岡山・兵庫旅行