9泊10日の北陸旅行、5日目。
文化の森おでかけパスを購入。以下の金沢市中心部の16の文化施設等に2日間1,000円で入場できる。
兼六園、金沢城公園(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門)、金沢21 世紀美術館、県立美術館、県立歴史博物館、石川四高記念文化交流館、いしかわ生活工芸ミュージアム、金沢市立中村記念美術館、金沢能楽美術館、鈴木大拙館、前田土佐守家資料館、金沢市老舗記念館、金沢ふるさと偉人館、金沢くらしの博物館、国立工芸館、武家屋敷跡 野村家(成巽閣、加賀本多博物館は割引)。
加賀百万石回遊ルートアプリというものもある。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.ipublishing.hyakumangoku&hl=ja&gl=US
朝7時に出発。
金沢城総構跡(枡形遺構)を見て、近江町市場を通り過ぎる。
近江町市場 – 金沢市民の台所として300年を迎えたのみなさまの日常を支える小売市場
金沢東照宮 尾﨑神社
1643年に完成した現存する最古の金沢城関係の建造物で、本殿、中門、拝殿、幣殿などは国の重要文化財。
本殿と拝殿を分離させた東照宮建築の最初期のもので、北陸の日光とも呼ばれた。
加賀藩祖前田利家公と正室お松の方を祀る神社で、2023年に鎮座150年を迎える。
1875(明治8)年に建築された「神門」は国の重要文化財にも指定され、和漢洋の三様式を混用した異色の門。特にステンドグラスが特徴的。
前田利家像、利家金鯰尾兜像もあり、神門の避雷針は現存する日本最古のものらしい。
石浦神社
547年(古墳時代)に草創された金沢最古の神社。
逆さ狛犬があり、「きまちゃん」という白い犬のキャラクターがいた。おみくじを結んだ道は少し怖かった。
洛陽名園記(宋の時代の書物)に書かれた、宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望という六勝を兼ね備えているという理由から、1822年(文政5年)に兼六園と名付けられた。
真弓坂から入る。
日本庭園では珍しい噴水は日本最古と言われる。
徽軫灯籠と虹橋、眺望台、唐崎松、蓬莱島、雁行橋(亀甲橋)、日本武尊像(1880年に日本で最初に建てられた銅像)、根上松、舟之御亭と見る。
「ガイドと楽しむ兼六園」という個人向けのガイドツアーも興味あったが、時間の都合でパス。
9時00分から予約していた、妙立寺へ。
3代藩主前田利常の命により、城内にあった祈願所を移して創建された。
外見は2階建てだが、内部は4階建て7層で、出城としての役割も持たせたと言われる。落とし穴や隠し階段、物見台があり、忍者寺とも呼ばれる。
2023年5月8日から1,000円の拝観料が1,200円となった。
約一週間前に電話で予約していて、受付開始は10分前、拝観は9時40分頃に終わった。
金沢城までの横穴の逃げ道があると言われる井戸、階段下の明かり取り障子、太鼓橋、切腹の部屋、落とし穴になる賽銭箱、中二階隠し拝殿などを案内してもらった。
マスコミ等は忍者寺と言うが、伊賀や甲賀など忍者とは関係ないと説明されたが、貰ったパンフレットには『「忍者寺」は妙立寺の登録商標です。』とあった。
わんちゃん型絵馬もあった。
妙立寺の説明が始まりつつある時に、9時00分から受付開始された21世紀美術館のスイミング・プールの地下部の予約も完了させることができた。
https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=61&d=337
香林寺
1651年(慶安4年)に加賀藩家老の青木五兵衛が、加賀藩3代藩主前田利常公に願い出て建立された。願掛け寺として有名。
にし茶屋街
Salon de the’ kawamura(サロン・ド・テ・カワムラ)で、季節のパルフェ。
白桃チュイール、赤桃のチュイール、桃のコンポート、メレンゲ、白桃の果肉入りソルベ、ジャスミンアイス、ジャスミンのブラマンジェ、青梅と白ぶどうのグラニテ、白ぶどうとエルダーフラワーのジュレ。
甘納豆かわむら|石川県 金沢市 にし茶屋街|甘納豆専門店|あまなっとう
金沢市西茶屋資料館は無料。
1階は島田清次郎に関する展示、2階は茶屋を模した部屋。
前田土佐守家資料館
加賀藩祖前田利家の次男前田利政を家祖とする前田土佐守家所蔵の資料、約9,000点を保管、その一部を展示する。
企画展は「連綿と続く系譜―前田土佐守家の歴史」。
2022年に開館20周年を迎えた。ガラス越しだが、庭園もあった。
英語でSAMURAI MUSEUMという表記が格好良かった。
金沢市老舗記念館
江戸時代からの薬種商であった中屋薬舗の建物を展示施設としている。
企画展は2階が「金澤老舗百年展 参の巻」、1階が「加賀花てまり作品展」。
鏑木商舗
文政5年創業、金沢九谷ミュウジアムで鏑木コレクションを見ることができる。
武家屋敷跡野村家
庭園や、不莫案という茶室へ上る石階段が良い。
鶯の鳥籠を桐箱に入れて鳴き声を響鳴させる聲桶(こうけい)は可哀想だが聞いてみたくもある。
長町武家屋敷跡では、他にも旧加賀藩士高田家跡、足軽資料館(清水家、高西家)にも行った。外国人が多かった。
まずは建物の外部を一周。
「まる」はSANAAが開館10周年を記念して制作。茶室の松涛庵と山宇亭、「カラー・アクティヴィティ・ハウス」、「ラッピング」を見てから建物内に入る。
混んでて焦ったが、おでかけパスのおかげでチケット購入の列に並ばずにすんだ。
金沢21世紀美術館 | 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa.
当日順番待ち受付開始の9時00分に「13時台」を予約したら、13時10分頃の案内だった。
滞在は5分を目安と言われ、地下には時間により3〜6人くらいいた。上の人から見られてそうで恥ずかしかったが、手を振られたら振り返した!
コレクション展1「それは知っている:形が精神になるとき」
金沢21世紀美術館 | コレクション展1 それは知っている:形が精神になるとき
展示室1、つながり合うパターン
リジア・クラークの作品
カプーアの部屋、「L'Origine du monde(世界の起源)」(アニッシュ・カプーア)
薄暗い部屋の前方にある斜めのコンクリートの壁に黒い楕円。浮き出ているのか凹んでいるのか、塗っているのか削られているのか、平面的にも立体的にも見えた。
ホームページによると、「穿たれた大きな穴を塗りつぶす青い顔料」。
展示室2、惑星的な結びつき
川内倫子の作品
展示室3、意味の関係性
「北極グマとトラは一緒に戦うことはできない。」(ジョセフ・コスース)
展示室4前、関わり合い
展示室4、幽霊の形/形の幽霊
予知夢XXXII(青木克世)、出現(イ・ブル)、聖なる書(中川幸夫)
展示室5、熱と重力
石の精神(ヴラディミール・ズビニオヴスキー)
展示室6、泣き笑いの知性
「ザ・ビッグ・フラット・ナウ」(松田将英)、「エッロ」、「ピンク」(トニー・アウスラー)
コレクション展終わり、続いて交流ゾーン(無料ゾーン)。
「虚影蜃光 ー Shell of Phantom Light」
「Error :Debris」(池田晃将)も「Error :Brick」(池田晃将)も数字のプリントが格好良い。螺鈿技法を用いているらしい。
金沢21世紀美術館 | 虚影蜃光 ー Shell of Phantom Light
「アペルト18 顧剣亨 陰/残像」
写真のような絵のような写真。
「雲を測る男」(ヤン・ファーブル)
今日も青空の中で雲を測っていた!
「奈良美智 ―Dog-o-rama」
大きな白犬が可愛い!
タレルの部屋
「ブルー・プラネット・スカイ」(ジェームズ・タレル)
直島の地中美術館でも見たやつ。
「あなたは自分を再生する」(ピピロッティ・リスト)
なんとトイレにある!
見逃していたため、マップで見付けて、展覧会ゾーンに再入場して見る。まさかトイレにあるとは。
「トイレは誰もが必要とする浄化の場所。ピピロッティ・リストは、ここを神聖な場所と見立て、30センチ四方の祭壇を設け、中にクリスタルと美術館をモデルとしたオブジェを配しました。」
「緑の橋」(パトリック・ブラン)は、今回のチケットでは入れないエリアだったので、外観だけ見る。
地下には展示は無し。
「Alex Da Corte Fresh Hell アレックス・ダ・コルテ 新鮮な地獄」は見ず。
金沢21世紀美術館 | Alex Da Corte Fresh Hell アレックス・ダ・コルテ 新鮮な地獄
金沢21世紀美術館友の会は年会費が3,000円。
近ければ会員になってた。
14時30分頃、21世紀美術館を出発。
松風閣庭園
松風閣は前田家13代前田斉泰が本多家(前田八家)に輿入れする妹の寿々姫のために建てた。
庭園は江戸時代初期に作られ、兼六園より古く、係の人?は元祖兼六園と言っていた。紅葉も綺麗らしい。
来る途中に、旧本多家住宅長屋門もあった。
鈴木大拙館
仏教哲学者 鈴木大拙の思想や足跡を紹介する記念館。
内部回廊を歩きながら右手に玄関の庭を見て、展示空間へ。
その後の学習空間は露地の庭が見え、読書している人が多かった。
外部回廊、思索空間からは水鏡の庭が見える。
国立工芸館
「水のいろ、水のかたち展」
作品リスト:
1水のいろ、水のかたち
初めての航海、流動 流、南鐐花瓶 潮騒、螺鈿棗 海平らけし、乾湿合子 煌めく流れのように、鋳ぐるみ鋳銅花器 火と水と、紬地型絵染のれん 滝、しじま、奥入瀬、水辺。
碧釉漣文器(木村芳郎)は青のグラデーション凄く、木村ブルーとも。
2水のうつわ
古伊賀水指 銘 破袋は、重要文化財。
3水とともに
Nature's Talk 2005–grenouille–、夕立、貝(岩田藤七)、海どり。
2階には、松田権六の仕事場もあった。
金沢市立中村記念美術館
金沢で酒造業を営んだ中村栄俊が昭和41年5月に中村記念館を開館したことに始まる。
コレクション展は「工芸セレクションⅣ 花入がいっぱい vol.Ⅱ」。
大樋海老耳付花入、唐津耳付花入 銘 峰の雪、太鼓胴形花入、瓢形花入、花器一輪生、砂張花器、均釉青雲盤、孔雀文花生、飴釉大黒天花器、辰砂耳付花生、象嵌朧銀花器、接合象嵌花器 回峯行。
中村栄俊像もあった。
金澤神社
加賀藩11代藩主・前田治脩が1794年(寛政6年)に藩校、明倫堂、経武館の鎮守として天満宮を創建。
1階は金澤能楽堂復元模型、加賀宝生の説明など。
2階は企画展「面に酔う─後藤祐自・能面の宴─」。
3階は「第15回現代能面美術展」。
石川県政記念しいのき迎賓館
1924年(大正13年)に建てられた旧県庁舎をリニューアル。樹齢約300年(国指定天然記念物)の堂形のシイノキ(一対)がシンボル。
石川県政記念 しいのき迎賓館 - ようこそ、おもてなしの空間へ。-
大和という百貨店で「フェルメール 光の王国展 in KANAZAWA」が開催中。
「フェルメールが生涯で描いた作品全37点をリ・クリエイト。フェルメール・センター・デルフトより提供を受けた画像素材を全て原寸大で再現し、額装も所蔵美術館と同じ額装を再現。」
明日、時間があれば行きたい。
時間が無くて行けなかったところ。
1993年(平成5年)に高峰譲吉・三宅雪嶺・木村栄・藤岡作太郎・鈴木大拙の5人の展示で開館した。企画展は、「開館30周年特別展 天地人ー木村栄がつなぐ天文学ー」。
金沢くらしの博物館
企画展は「ボードゲームの世界」
柳宗理記念デザイン研究所
使っては無いが、これらも気になる。
金沢美味チケット
金沢美味チケット|金沢で愛され続ける地元グルメや甘味、BARをちょっとオトクに楽しめるチケットサイト
3,800円で特選10貫セットを食べられる百万石の鮨。
今日のホテルは、FORZA ホテルフォルツァ金沢。
フォルツァダブルルーム18.9㎡。
2023年08月09日~08月18日 北陸旅行