北陸6 ひがし茶屋街・金沢城公園・石川県立美術館

9泊10日の北陸旅行、6日目。

 

昨日行けなかった柳宗理記念デザイン研究所は、月曜が休館日のため外観のみ。

柳宗理記念デザイン研究所 | 金沢美術工芸大学

 

主計町茶屋街

国の重要伝統的建造物群保存地区。名前は加賀藩士前田主計の邸地があったことに由来。浅の川園遊会白糸川床の撤去工事が行われていた。

 

あかり坂は、暗い夜の中に明かりを灯すような美しい作品を書いた泉鏡花を偲んで名付けられた。上がり坂の意もある。

暗がり坂は日中も日の当たらない暗い坂道から名付けられた。暗闇坂とも言う。

 

暗がり坂を上って、久保市乙剣宮。

泉鏡花はここの向かいで誕生し、「うつくしや 鶯あけの 明星に」という句碑があるらしい。

 

鏡花のみちを中の橋まで歩く。

橋の近くにも、金沢城総構跡(西内総構跡主計町緑水苑内遺構)がある。

 

ひがし茶屋街も国の重要伝統的建造物群保存地区

 

志摩

1820年 (文政3年)に建てられたお茶屋の建物。

屋根にスプリンクラー?があった。写真撮影はスマホのみ。外国人のツアー客が多かった。

http://www.ochaya-shima.com/

 

宇多須神社

1599年に2代藩主の前田利長金沢城の鬼門にあたる場所に創建した。建物の下に忍者の人形?があった。

 

生麩甘味処 不むろ茶屋で、しら玉生麩を食べる。粒あん、きなこ、みたらしが付いてくる。

営業時間が10時からとなっていたが、それより早く開店していた。

生麩甘味処 不むろ茶屋 | 加賀麩不室屋

 

梅ノ橋を渡って、カフェ甘本店。スイーツ連続!

越山甘清堂のカフェ。

抹茶好きの7代目が本気でつくったピスタチオと濃厚抹茶。

Cafe甘(カフェ カン)金沢の和スイーツやドリンクを楽しめる和カフェ – 金澤の味と心 越山甘清堂

 

UNFINI KANAZAWAも候補だった。

老舗和菓子森八が手掛けるチョコレート専門店。

アンフィニ UNFINI

つぼみ

つぼみ|金沢市柿木畠の和カフェ|本葛と本蕨 素材にこだわる、和スイーツのお店です

 

ひがし茶屋街にある自由軒もいつか行ってみたい。

金沢ひがし茶屋街 レストラン自由軒

 

金沢城公園

金沢城は佐久間盛政か築城を開始し、1583年(天正11年)に初代藩主・前田利家金沢城に入って、本格的な城づくりを始めた。

金沢城公園

 

まずは河北門二の門に入る。

橋爪門を通り、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門。二の丸御殿の復元も2021年から始まっている。

三十間長屋は保存修理工場中だが、中に入れる。1858年に再建されたもので、重要文化財

辰巳櫓跡、丑寅櫓跡から、鶴丸倉庫(金沢城土蔵)。全国最大級の城郭内土蔵で、重要文化財

色紙短冊積石垣は、色紙(方形)や短冊(縦長方形)の石やV字型の石樋が組み込まれた石垣。金沢城で最も意匠的らしいが、確かに芸術的。

 

玉泉院丸庭園は2代目藩主利長の正室玉泉院(永姫)が屋敷を構えたことに由来し、3代藩主 利常により作園が始められた。平成27年3月、江戸時代末期の姿をもとに再現された。

茶室の玉泉庵で、抹茶(オリジナル上生菓子付き)を飲む。

生菓子は白雨というものだった。お茶碗には前田家の家紋である剣梅鉢があり、殿様気分を味わえた。

 

鼠多門の中を見て、鼠多門橋を渡り、尾山神社に参拝。

再度、鼠多門から金沢城公園に入り、石川門の中を見て、石川門から出る。

石川門も重要文化財で、重要文化財3つが公開中だった。

 

チームラボ 金沢城 光の祭が9月30日~11月26日の間に行われる。

チームラボ 金沢城 光の祭 | teamLab / チームラボ

 

桂坂口から兼六園に入り、通り抜ける。

14日から16日までの3日間は、無料開園。

夏季兼六園無料開園について|お知らせ|金沢城と兼六園日記

 

成巽閣

13代藩主前田斉泰が母(12代藩主藩主斉広の夫人)である真龍院のために作った隠居所。

金沢 加賀前田家の奥方御殿 成巽閣

 

謁見の間はシャンデリアや欄間が印象的。

鮎の廊下、貝の廊下、亀の間、万年青の庭園、蝶の間。障子の腰板の絵が部屋や廊下の名前になっている。

松の間の障子の腰板にはギヤマン(ガラス)がはめ込まれている。

つくしの緑庭園は、柱一本で支える長い縁側により開放感のある眺め。水音の無い流れで小鳥や虫の音が届くようにもなっている。

 

2階に上がったところの壁紙に五七桐の紋が目立つ。

群青の間は、天井の一部が群青(ウルトラマリンブルー)で、壁が朱色(ベンガラ)。天井の群青が鮮やかで落ち着かない気もする。障子の中央にギヤマンがあり、障子を開けなくても外が眺められる。

網代の間は、壁が辰砂の朱色で、網代天井。火伏人形もある。越中の間は、三角形の網代天井。

 

石川県立歴史博物館

石川県立歴史博物館

令和5年度夏季特別展「いしかわの霊場―中世の祈りとみほとけ―」

特別展|展示案内|石川県立歴史博物館

出品一覧https://ishikawa-rekihaku.jp/pdf/2023/2023summer_list.pdf

 

第1章 聖地をひらく

第2章 浄土信仰のひろまり

第3章 聖地から霊場

第4章 能登の在地霊場

岩倉寺、氣多大社、明泉寺、珠洲岬須須神社、翠雲寺(高勝寺が廃寺))、高爪山(能登富士、高爪神社)、法住寺、上日寺。

 

明泉寺の千手観音立像は観音堂の内陣に秘仏として安置されており、寺外での公開は初。

翠雲寺の阿弥陀如来坐像(高勝寺の旧仏)は頭が青い。

常設展の第2展示室には、祭礼体感シアターがあった。

 

石川県立美術館

石川県立美術館

北國新聞創刊130年記念「東京富士美術館所蔵 東西近代絵画名品展」

東西近代絵画名品展 | 展覧会 | 石川県立美術館

作品リストhttps://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/wp-content/upload/2023/03/list_fujibi_20230728.pdf

 

第7展示室の近代日本画は、四季流水扇面散図(酒井道一、琳派系)、山水図(橋本雅邦、狩野派系)、旭日(横山大観日本美術院)、雲来(下村観山、日本美術院)、春秋の滝(菱田春草日本美術院)、江村秋霽(川合玉堂、東京画壇)、獅子(竹内栖鳳、京都画壇)。

獅子が格好良かった。金獅子、百獣の王!

 

第8展示室の近代日本画は、鴨と枯蓮(小林清親、明治版画)、瀬戸内海集 光る海(吉田博、新版画)。

瀬戸内海集 帆船シリーズは、同じ版木を使って色を変える別摺という手法で、様々な時間や天気を表すのに驚いた。同じ構図なのに印象が全然違う!

 

第8展示室の西洋近代絵画は、水平線上のスコール(ギュスターヴ・クールペ、写実主義)、滝(ジェームス・バーレル・スミス、写実主義)、小川の夕べ(ベンジャミン・ウィリアムズ・リーダー、写実主義)、鵞鳥番の少女(ジャン=フランソワ・ミレー、バルビゾン派)、川辺の風景(シャルル=フランソワ・ドービニー、バルビゾン派)。

 

第9展示室の西洋近代絵画は、牧草地の牛、ルーヴシエンヌ(アルフレッド・シスレー印象派)、クロード・モネの海辺の船、プールヴィルの断崖、睡蓮。春、朝、曇り エラニー(カミーユピサロ印象派)。ピエール=オーギュスト・ルノワールの赤い服の女、読書する女。

オーヴェールの曲がり道(ポール・セザンヌ後期印象派)、水辺の柳、ポン=タヴェン(ポール・ゴーガン、後期印象派)、森の小憩、シェルブロワ(アンリ・ル・シダネル、後期印象派)、草原の道、ヴォードルイユ(ギュスターヴ・ロワゾー、後期印象派)、城のあるスミュールの眺め(エミール・ベルナール、後期印象派)、セーヌ河畔の家並み(モーリス・ド・ヴラマンク、野獣派)。

モネとルノワールは接近して見れないようになっていた。

時間が無くて見ていないが、2階にはVRシアターもある。

【7/29】VRシアターがオープン! | トピックス | 石川県立美術館

 

夕食は、もりもり寿し 片町店。

売り切れが多かった。

店内が混んでくると「今日は受付終了」の札を受付機に出し、空いてくると受付を再開していた。

 

ライトアップを見に行く。

尾山神社は、神門だけでなく前田利家像もライトアップされていた。

 

金沢城公園の鼠多門橋と鼠多門は綺麗。

玉泉院丸庭園はせっかく石垣をライトアップしているのに遠くから雰囲気を味わうだけで近くには行けない。

鶴丸倉庫は上の方が見えた。

鶴の丸休憩館からの菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門の眺めが良かった、しかも涼しい。三の丸広場では近付けた。

河北門を見て引き返し、石川門から出る。

https://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/info/r5lightup.pdf

 

兼六園の外部を周って、国立工芸館のライトアップも見る。しいのき迎賓館はライトアップというか分からなかった。

 

10月14日~11月26日の間、いしかわ百万石文化祭2023が開催される。

キャッチフレーズは「文化絢爛」。

いしかわ百万石文化祭2023

 

時間の都合で行けなかったところ。

いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県立伝統産業工芸館)

ホーム | いしかわ生活工芸ミュージアム | 現代のくらしに生きる伝統工芸品ー伝統の美・技・心ー

石川四高記念文化交流館

左側は無料の石川四高記念館で、1893年明治26年)から約60年間、旧制高等学校(中学校)として使用された四高と四高生を育んだ風土と時代を知るための展示空間。

右側は有料の石川近代文学館で、泉鏡花徳田秋聲室生犀星の三文豪から現代文学の最前線で活躍する人たちまで石川県ゆかりの文学者の著書・遺品・愛蔵品等を一堂に集めた総合文学館。

石川四高記念文化交流館

加賀友禅会館

加賀友禅会館 | 加賀友禅 KAGAYUZEN」

加賀本多博物館

加賀本多博物館

石川県観光物産館

https://kanazawa-kankou.jp/

天徳院

珠姫の寺 天徳院

石川県庁19階展望ロビー

19階展望ロビー | 石川県

白山比咩神社(加賀國一之宮)

北陸鎮護の大社 白山本宮・加賀一ノ宮 白山比咩神社 | 石川県 初詣 七五三

石川県西田幾多郎記念哲学館

石川県西田幾多郎記念哲学館

 

今日のホテルは、ホテルアマネク金沢。

スタンダードダブル20㎡。

ホテルアマネク 金沢 - HOTEL AMANEK【公式】

 

 

 

2023年08月09日~08月18日 北陸旅行