9泊10日の北陸旅行、7日目。
8時49分に片町発の北陸鉄道バスで約15分、9時03分に金沢駅前東口に到着。
実際は8時53分に出発だったが、到着は予定通り9時03分。
金沢なのに交通系ICカード使えない!代わりにICa(アイカ)というものが使える。
朝食はジャーマンベーカリー百番街店でパンを購入。
9時27分に金沢駅発のIRいしかわ鉄道線・あいの風とやま鉄道線で約40分、10時06分に高岡駅に到着。
あいの風とやま鉄道 | Ainokaze Toyama Railway
途中、倶利伽羅駅があった。
倶利伽羅峠の戦いはこの辺りなのか。
日本遺産「加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡-人、技、心-」
加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡|日本遺産ポータルサイト
日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」
この日本遺産の構成文化財は色んな所にあるが、ここ高岡にも。
荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間|日本遺産ポータルサイト
高岡市のマスコットは、家持くん、利長くん。
ドラえもんの散歩道
2代藩主前田利長の菩提寺で、3代藩主前田利常によって建立された。
山門、仏殿、法堂は近世寺院建築の傑作として国宝。
山門をくぐると、回廊に囲まれた別世界。静かで涼しくも感じる。道以外がほとんど芝生なのも珍しいはず。
法堂の天井には狩野安信の四季の百花草。欄間には高岡という地名の由来にもなった鳳凰。
重要文化財の禅堂は、ここ瑞龍寺と、東福寺、萬福寺(宇治)で全国に3棟。
東司の守護神 烏瑟沙摩明王(と猪の頭に人の体の猪頭天)、浴室の守護神 跋陀婆羅菩薩。
高岡市のホームページ
『「高岡」の地名は、利長が「詩経」の一節「鳳凰鳴けり彼の高き岡に」から引用し、この地の繁栄を願って名付けたと伝えられています。』
長さが八丁(約870m)ある八丁道は、前田利長の菩提寺である瑞龍寺と前田利長墓所を東西に結ぶ参道。
前田利長墓所(加賀藩主前田家墓所)は、3代藩主の前田利常により造営され、墓碑は戸室石の基壇を含めて高さ12m。
看板には武将の墓日本一と書かれていた。
高岡大仏に向かう途中にあった線路下の地下道が異様に涼しかった。
高岡大仏(銅造阿弥陀如来坐像)
鳳徳山大仏寺にある高さ約16メートルの阿弥陀如来坐像。
初代、2代目の木製大仏が焼失したため青銅製で、1907年より26年の歳月をかけて1933年に完成した。
ホームページによると、奈良・鎌倉の大仏と並び日本三大仏と称されているらしい。
台座下の回廊を一周でき、大仏の頭部があった。
高岡城は前田利長が隠居城として1609年に築城した。日本の都市公園100選、さくら名所100選、蘇る水100選、日本100名城、日本の歴史公園100選、美しい日本の歴史的風土100選に選ばれている。
富山県高岡市にある自然公園::高岡古城公園 公式ウェブサイト
今日は8月15日
高岡市立博物館
高岡市立博物館 Takaoka Municipal Museum
2階は高峰譲吉の別荘である松楓殿の関係資料展示室。松楓殿は1904年のセントルイス万博の日本館を高峰譲吉が譲り受け、ニューヨーク郊外のメリーウォルドに移築された。
すごく豪華!商工会議所に再現展示があるらしいので、今日の予定に組み込む。
第1企画展示室は特別展「浮世絵に描かれた加越能 ~佐伯コレクションの世界~」
お宝コーナー「は石川数正が裏切った!どうする家康?」では、「天正13年(1585)11月28日付 徳川家康書状(北条氏規宛)」を展示。
高岡市立博物館 学芸ノート 【第7回】天正13年11月28日付徳川家康書状(北条氏規宛)
常設展は「高岡ものがたり」
高岡は銅器が有名で、銅器づくりで国内シェアの90%以上を占めるらしい。
高岡銅器とは | 伝統工芸高岡銅器振興協同組合 | 鋳造金属製品の新調・修繕 | 富山県高岡市
「高岡銅器」とは。日本の銅器づくりの9割を支える町の歴史と今 | 中川政七商店の読みもの
ホテルに帰ってから調べたら、越中総鎮守一宮だった。
看板等を探したが見付からなかったため、由緒等の確認を怠ったことを反省!
高岡古城公園には、前田利長像、朝陽の滝、北村西望(長崎の平和祈念像の作者)の聖観音菩薩もある。
古城公園のお濠で人に危害を与える恐れのあるカミツキガメが発見されたらしく、一部通行止になっていた。
高岡市美術館の2階にあり、エントランスはどこでもドア。
原画展は「ピンチ・トラブル・ハプニング!!」。
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムのオリジナルアニメ「ウメ星デンカ&ドラえもん『パンパロパンのスッパッパ!』」(上映時間:約13分)も上映されていた。
高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー - 藤子・F・不二雄の「まんが」の原点に触れると共に、作品の楽しさ、おもしろさの数々に触れることができるギャラリーです。
見ては無いが、高岡市美術館の展覧会は「魔法の美術館 アート・イン・ワンダーランド」。
魔法の美術館 アート・イン・ワンダーランド | 高岡市美術館
色んな所に旅行に行っているが、商工会議所は初めてのはず。
松楓の間の壁画、天井画、飾り金具など、松楓殿の一部を再現している。
商工会議所には、2代藩主の前田利長が愛用した銀鯰尾形兜をモチーフにした高さ約4mの青銅像の高岡大兜もあった。
山町筋 (土蔵造りの町並み)は、重要伝統的建造物群保存地区。
高岡市土蔵造りのまち資料館(旧室崎家住宅)、菅野家住宅、高岡御車山会館とあるが、どれも火曜日が休館日のため外観のみ。
菅野家住宅は1900年(明治33年)の高岡大火以降に当時のお金で約10万円を投じて建てられた家で、土蔵造りの家を代表する家として重要文化財に指定されている。
現在も住居として使用されているが、ミセノマ、ホンザシキ、ブツマなどが公開されているらしい。
高岡御車山会館は国の重要有形・無形民俗文化財である「御車山」を通年展示する施設。
高岡御車山祭は日本遺産の構成文化財で、2016年ユネスコ無形文化遺産に登録された。
赤レンガの銀行(旧富山銀行本店)は、1914年(大正3年)に高岡共立銀行本店として建てられたもので、富山県内唯一の本格西洋建築。
雨が振ってきたが、アーケードがあって助かった。
金屋町・千本格子の家並み(重要伝統的建造物群保存地区)は見ず!
15時22分に高岡駅発のJR氷見線で約10分、15時34分に伏木駅に到着。
伏木駅の入口に掲げられていた「景色も心も歴史も果てしなく広大です。ふじきなふしき」は、さすがにハードルが高そう。
駅前には、如意の渡像。
勝興寺
本堂、大広間及び式台が、2022年12月に国宝に指定された。
勝興寺のある場所は奈良時代に越中国府が置かれた場所だと推定され、伽藍には越中の国守として5年間在任した万葉集の編纂者である大伴家持の歌碑が3つ建てられている。
寺の前には、大伴家持像。
唐門から入る。
本堂の軒の四方にいる天邪鬼は見付けづらく、お寺の方に聞いてやっと分かった。
式台や大広間の壁紙や襖は菊と桐。
梅鉢紋蒔絵女乗物を見て、書院へ。
襖の柄は菊だが配置が現代的な感じがする。洛中洛外図屏風 勝興寺本(複製)が置いてある。
奥書院、御内仏、御霊屋は見れなかった。
式台門、宝蔵、経堂を見て出る。
勝興寺には七不思議もあった。
1月の御正忌報恩講(御満座法要)では、高さ約1.8メートル(燭台を合わせると約3メートル)のデカローソクに火が灯るらしい。
高岡市伏木北前船資料館と高岡市万葉歴史館は火曜日が休館日のため行けず。
高岡市万葉歴史館は、北前船で繁栄した廻船問屋・旧秋元家の住宅を利用した資料館。
博物館や美術館は月曜日が定休日の所が多いと思うが、どうして高岡市は火曜日が休館日の所が多いのか。
時間がカツカツだったので、開館していても逆にどこに行くか迷ったとは思うが。
16時36分に伏木駅発のJR氷見線で約5分、16時42分に雨晴駅に到着。
雨晴海岸
海越しに標高3,000m級の立山連峰を望むことができ、大伴家持もこの辺りの風景の歌を詠んだらしい。
白砂青松百選、日本の渚百選に選ばれている。
義経岩は源義経が弁慶の持ち上げた岩で雨が晴れるのを待ったと伝わり、「雨晴」という地名の由来にもなっている。
女岩と義経岩は有磯海として、おくのほそ道の風景地に指定されている。
道の駅 雨晴には歌碑が2つあった。
松尾芭蕉「わせの香や 分入右は 有磯海」、大伴家持「馬並めて いざ打ち行かな 渋谿の 清き磯廻に 寄する波間に」。
17時22分に雨晴駅発のJR氷見線で約20分、17時43分に高岡駅に到着。
17時47分に高岡駅発のあいの風とやま鉄道のあいの風ライナー1号で約15分、18時02分に富山駅に到着。
あいの風ライナーのライナー券は車内で購入。
夕食は魚どん亭で、海鮮丼(5種類)。
かんぶり、ばい貝、白えび、たこ、甘えび。品切れのため種類が少ない代わりに、値段も安くなっていた。
デザートは放生若狭屋の、かりんとうまんじゅう。
こしあん、かぼちゃを食べたが、絶品!
甘金丹のピスタチオも購入。
富山の老舗スイーツ専門店リブラン-Lis Blanc-話題のケーキやおすすめ焼き菓子・洋菓子、銘菓「甘金丹」「富也萬」など
富岩運河環水公園のライトアップ、「環水公園サマーファウンテン」
音楽に合わせて水と光が踊りだすウォーターパフォーマンス。15:00、17:00、19:00、19:20、19:40、20:00、20:20の7回。
クラシックやエヴァンゲリオンなどの音楽に合わせて約10分くらいやっていた。
思ったより綺麗で2回見た。あの公園は何時間でもいられる。
天文橋にも上った。気付かなかったが、天文橋の両展望塔間には長さ58mの「赤い糸電話」があり、愛の告白スポットとなっているらしい。
自然と人が調和する富山県の新しいオアシス | 富山県富岩運河環水公園
食べていないが、富山湾鮨。
富山ならではの天然・新鮮の極上寿司 富山湾鮨(とやまわんずし)
今日のホテルは、オークスカナルパークホテル富山。
コンフォートセミダブル17㎡。
ホテルの1階には「時間の記憶-2013-」(富山ガラス工房館長 野田雄一)という作品があった。立山連峰から、その上空の天ノ川、そして森羅万象へ、とかなんとか。
2023年08月09日~08月18日 北陸旅行