10時00分、両国駅に到着。
江戸東京博物館は大規模改修工事のため、2022年4月1日~2025年度中(予定)まで全館休館中。
葛飾北斎は1760年(宝暦10年)に現在の墨田区亀沢付近で生まれ、90年の生涯のほとんどを墨田区内で過ごした。
外国人比率が高い。
4階の常設展にはフランス語版解説はあったが、日本語版や英語版は無かった。スタッフの方に聞いたら最初からフランス語版しかなく、代わりに日本語と英語の「浮世絵の豆知識」という紙を持ってきてもらえた。
展示室には、両国橋夕涼花火見物之図、賀奈川沖本杢之図、伝神開手 北斎漫画、神奈川沖浪裏、富士越龍図などの複製画。
北斎のアトリエの復元もあった。
葛飾北斎の臨終の言葉は「あと10年、いや、あと5年生きれば本当の絵かきになれたのに」と伝わっている。
4階の企画展示室では、隅田川両岸景色図巻(複製画)と北斎漫画。
全長約7mある「隅田川両岸景色図巻」の複製画と、「北斎漫画」をはじめとする北斎の絵手本の実物大高精細レプリカ約15冊を展示。
すみだ北斎美術館 - 隅田川両岸景色図巻(複製画)と北斎漫画
3階、企画展は「北斎のまく笑いの種」
1章 笑顔いろいろ
2章 多種多様な笑い
3章 北斎と門人が描く戯画の世界
3階ホワイエでは、綴プロジェクト高精細複製画「漁樵問答図」特別展示。(原画はアメリカの国立スミソニアン協会フリーア美術館所蔵)
すみだ北斎美術館 - 綴プロジェクト高精細複製画「漁樵問答図」特別展示
高精細複製画制作:綴プロジェクト(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)
京都文化協会とキヤノンが2007年より共同で推進している社会貢献活動で、キヤノンの入力、画像処理、出力に至る先進のデジタル技術と、京都伝統工芸の匠の技との融合により、オリジナルの文化財を忠実に再現した高精細複製品を制作している。
2階は、2023年度前期企画展「旧派再考~子規に「月並」といわれた俳家たち~」。
近代俳句を革新した正岡子規らに「月並調」と評された、桜井梅室、三森幹雄、橘田春湖について。
2023年度前期企画展「旧派再考~子規に「月並」といわれた俳家たち~」 | 芭蕉記念館 | 公益財団法人 江東区文化コミュニティ財団
3階は、ミニ展示「俳句・文学にみる震災」。
俳句や文学を通して残され、記録された関東大震災を紹介。
ミニ展示「俳句・文学にみる震災」 | 芭蕉記念館 | 公益財団法人 江東区文化コミュニティ財団
本館庭園には「草の戸も 住み替る代ぞ ひなの家」「ふる池や 蛙飛こむ 水の音」など句碑3基がある。
近くに見えた清洲橋はドイツのケルンに架けられたライン河の吊橋をモデルにしているらしい。
芭蕉俳句の散歩道を歩く。
採荼庵跡は杉山杉風の庵室跡で、「おくのほそ道」出立の地。杉山杉風は蕉門十哲に数えられた松尾芭蕉の門人で、芭蕉を経済的に支援したパトロンでもある。
深川伊勢屋は、明治40年創業。
焼団子とずんだ団子を食べたが、柔らかくて美味しかった!
明治11年に岩崎弥太郎が社員の慰安や貴賓を招待する場所として庭園造成を計画し、明治13年に深川親睦園として竣工した。その後も造園は進められ、明治の庭園を代表する回遊式林泉庭園が完成した。
関東大震災で被害を受けたが、避難場所としての役割を果たした。岩崎家は庭園の持つ防災機能を重視し、翌大正13年に東側半分を公園用地として東京市に寄付し、市は昭和7年7 月に公開した。
磯渡りを通って、大泉水をまわり、富士山(築山)が見える。石仏群もある。
伊豆磯石、伊予青石、紀州青石、生駒石、伊豆式根島石、佐渡赤玉石、備中御影石、讃岐御影石など、多くの庭石がある。これらの石は岩崎家が自社の汽船を用いて全国の石の産地から集めたもの。
大正記念館は、当初は大正天皇の葬儀に用いられた葬場殿を移築したものだったが、戦災で焼失した。昭和28年に貞明皇后の葬場殿の材料を使って再建され、平成元年4月に全面的に改築された。
日本に公園制度が発足して東京に最初の5公園(上野恩賜公園、芝公園など)が生まれたのは、1873年(明治6年)の太政官布達によるものとされており、2023年(令和5年)は太政官布達から150周年を迎えるため、「東京都都市公園制度制定150周年記念事業」が行われている。
深川江戸資料館
伊能忠敬、松平定信、滝沢馬琴(曲亭馬琴)、佐久間象山、伊東甲子太郎、市川団十郎など深川に関係のある人物の紹介。
メインは、天保年間頃の深川佐賀町の想定再現。横綱大鵬顕彰コーナーもある。
深川江戸資料館 | 公益財団法人 江東区文化コミュニティ財団
<見たい展覧会たち>
日本画聖地巡礼―東山魁夷の京都、奥村土牛の鳴門―追体験する傑作誕生の地、発見する画家の心(山種美術館)
2023年9月30日(土)~11月26日(日)
出品作品リストhttps://www.yamatane-museum.jp/exh/upload/list230930.pdf
キヤノンギャラリー50周年企画展 綴プロジェクト作品展「高精細複製品で綴る日本の美」(キヤノンギャラリー S(品川))
2023年10月11日(水)~11月16日(木)
やまと絵―受け継がれる王朝の美―(東京国立博物館)
2023年10月11日(水) ~ 12月3日(日)
出品目録https://yamatoe2023.jp/image/yamatoe_list_jp.pdf
2023年10月17日(火)~2024年1月21日(日)
作品リストhttps://gogh2023.exhn.jp/list.pdf
モネ 連作の情景(上野の森美術館)
2023年10月20日(金)~2024年1月28日(日)
作品リストhttps://www.monet2023.jp/assets/data/monet2023_worklist.pdf
皇居三の丸尚蔵館開館記念展「皇室のみやび―受け継ぐ美―」
2023年11月3日(金・祝)〜2024年6月23日(日)