「東海道五十三次」で旅気分 ―富士に琳派に若冲も―(岡田美術館)

9時52分に箱根湯本駅に到着。

 

岡田美術館

 

2階、特別展示

霊峰一文字、横山大観、大正15年(1926)

文楽「伊賀越道中双六」岡崎の段で使われた一文字(舞台上方に飾る幕)、長さ約9m。

 

3階特別展は、「東海道五十三次」で旅気分 ―富士に琳派若冲も―。

2024年は、東海道五十三次の最後の宿場・庄野宿の完成から400年、また箱根駅伝第100回という節目の年。そのことを記念した、歌川広重東海道五十三次」(保永堂版)を中心とした展覧会。

展示目録https://www.okada-museum.com/img_data/exhibition_pdf/66669c7ee3149.pdf

 

東海道五十三次歌川広重、55図、江戸時代 天保4~5年(1833~34)

保永堂版「東海道五十三次」は広重が生涯に20種以上制作した東海道シリーズの第一作で、新規の版元・保永堂(竹内孫八)と組んだ風景版画。東海道の53の宿場に、江戸日本橋京都三条大橋を加えた55図から成る。

偶数番目の宿場と最後の京都三条大橋は大きさが85%の高精細複製画だったが、全てを通して見れたのは初めてだったので良かった。

東海道を歩いた時のブログ。

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1お江戸出立

日本橋 朝之景など。山種美術館の「犬派?猫派?」展でも見た。

「葛の葉の」画賛、松尾芭蕉、江戸時代前期 17世紀後半

桜花海浜図、葛飾北斎、江戸時代後期 19世紀前半

東海道五十三次蒔絵書箪笥、江戸時代 19世紀

 

2箱根をめざして

箱根 湖水図。芦ノ湖越しの富士山、箱根の山が抽象絵画的。

七里ヶ浜図、司馬江漢、江戸時代中期 18世紀末期

 すみだ北斎美術館の「北斎 グレートウェーブ・インパクト ―神奈川沖浪裏の誕生と軌跡―」でも見た。

箱根温泉場ノ図・箱根湖上ノ不二、歌川広重、江戸時代後期 19世紀中頃

冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏、葛飾北斎、江戸時代 天保2~4年(1831~33)

 

3静岡22宿

吉原 左富士、由井 薩埵嶺、丸子 名物茶屋、岡部 宇津之山、荒井 渡舟ノ図など。

色絵宇津山(蔦細道)図角皿、尾形乾山、江戸時代 18世紀

舜王・娥皇・女英図、狩野探幽、江戸時代 寛文5年(1665)

雨中芍薬図、鈴木其一、江戸時代後期 19世紀中頃

 

4愛知から京都へ

池鯉鮒 首夏馬市、鳴海 名物有松絞、水口 名物干瓢、草津 名物立場、京都 三條大橋など。

雪中雄鶏図、伊藤若冲、江戸時代中期 18世紀後半

三十六歌仙図屏風、伊藤若冲、江戸時代 寛政8年(1796)

花魁図、円山応挙、江戸時代中期 18世紀後半

群犬図、円山応挙、江戸時代 安永2年(1773)

 

4階へ

常設展示 展示目録

https://www.okada-museum.com/img_data/exhibition_pdf/667118ff085bc.pdf

特集展示 源氏物語の世界

浮舟図屏風、長谷川派、桃山時代 16~17世紀

源氏物語図屏風、伊年印、江戸時代前期 17世紀

源氏物語図屏風、狩野邦信、江戸時代後期 19世紀前半

桜花紅桃・新柳貝合図、酒井道一、明治37年(1904)

美人に犬図、勝川春章、江戸時代中期 18世紀後半

 

近現代の絵画

紅葉に小禽、菱田春草、20世紀初頭

月下渡鹿、下村観山、20世紀初頭

晩秋、下村観山、20世紀前半

秋海棠、小林古径、20世紀前半

渓村秋晴、川合玉堂、20世紀前半

松籟潮声、川合玉堂、20世紀中頃

朝顔奥村土牛、20世紀前半

渓声、東山魁夷、平成元年(1989)

 

日本絵画

紅葉に鹿図屏風、江戸時代後期 18~19世紀

 

5階、仏教美術

銅造誕生釈迦仏立像、飛鳥時代、7世紀末~8世紀初期

木造薬師如来坐像平安時代 11世紀、重要文化財

木造四天王立像、鎌倉時代中期 13世紀

 

今日のホテルは、界 箱根。

夕食

翌朝の朝食