4泊5日の奈良旅行、2日目。
朝食はモスバーガー近鉄奈良店で、一頭買い 黒毛和牛バーガー~特製テリヤキソース~。
興福寺、奥村記念館を通り過ぎ、東大寺の混雑を確認して、奈良国立博物館へ。
なら仏像館は片山東熊が設計し、1894年に開館した奈良で最初の本格的洋風建築による展示施設。
地下の展示で仏像の勉強。
仏像の時代変遷について、飛鳥時代前期、飛鳥時代後期、奈良時代、平安時代前期、平安時代後期、鎌倉時代。
仏像の制作技法について、塑造、木造、乾漆造、銅造。
釈迦が入滅した後、仏教徒は釈迦の遺骨である舎利を納めた仏塔を礼拝し、釈迦の姿を形に表そうとはしなかった。
釈迦の姿を表した仏像が出現するのは、釈迦が入滅してから500〜600年経ってから。
なら仏像館鑑賞ガイドを借りる。
ガイド機のリニューアルに伴い、通常500円のところを200円で貸出中。
名品展、珠玉の仏たち。
第1室
第2室
菩薩立像(7世紀、金竜寺)
第7室は、観音菩薩の部屋。
十一面観世音菩薩立像(11世紀、新薬師寺)は、色も少し残っている。
仏像を当時のカラフルな色で見た記憶は無いから、見てみたい。
光背(二月堂本尊所用)(8世紀、東大寺)は、絶対秘仏の東大寺二月堂の本尊、十一面観音像の光背。
第4室
諸尊仏龕(7世紀、寂照寺)は、中央アジア作の三面開きの携帯用の仏龕。
仏龕はここでしか見た記憶が無い。
釈迦如来立像(1273年、奈良国立博物館)は、玄海作で京都清凉寺本尊の模刻。
髪型や服の波模様が印象的。
第5室
方形独尊坐像塼仏(6世紀、奈良国立博物館)は、中国で作られた。
力士立像(6世紀、個人蔵)は、中国・北魏。
誕生釈迦仏立像(5世紀、個人蔵)も、中国・北魏で、中国では現存最古の誕生仏。
両手を下げる姿勢は、釈迦の誕生を祝って龍が水を灌いだという灌水の説話に基づく。
如来坐像(4〜5世紀、奈良国立博物館)は、中国で造立された初期の金銅仏。
誕生釈迦仏立像(7世紀、愛知・正眼寺)は、日本で現存最古の誕生仏。
釈迦が誕生直後に七歩歩いて「天上天下唯我独尊」と獅子吼した姿。
菩薩半跏像(7世紀、奈良・神野寺)、菩薩立像(7世紀、法起寺)、観音菩薩立像(7世紀、大阪・観心寺)、観音菩薩立像(7世紀、大阪・金剛寺)、観音菩薩立像(7世紀、法隆寺)は、全て飛鳥時代の重要文化財。
第6室
特別公開 金峯山寺仁王門 金剛力士立像―奈良・金峯山寺所蔵―
増長天立像(奈良国立博物館)と広目天立像(興福寺)は11〜12世紀、色彩が少し残っている
神護寺の本尊と並び称される平安初期木彫の代表作。
第8室
如来三尊像(703〜704年、奈良国立博物館)は、中国の西安市にある宝慶寺の石仏。
梵天立像(奈良・秋篠寺)は、頭部は8世紀で体部は1289年作と、頭と体で約500年の差があるが、全然分からない。
第9室
准胝観音菩薩立像(10世紀、文化庁)は、千手観音像として重要文化財に指定されているが、准胝観音の可能生が高い。
明星菩薩立像(9世紀、弘仁寺)は、地蔵菩薩の可能生が高いらしい。
第10室
大威徳明王騎牛像(12世紀、奈良国立博物館)は、五大明王の一尊。
物的を退散させる、又は、戦いに勝つための祈願の本尊。
第11室
蔵王権現立像(12〜13世紀、奈良・大峯寺)は、山にこもって修行することで悟りを目指す修験道の本尊。
5体とも大きさは異なるが、右手と右足を高く上げ、左手は腰に当てるという独特のポーズは同じで、5体で楽しく踊っているようでもある。
大津皇子坐像(13〜14世紀、薬師寺)は、謀反の疑いをかけられ、死後に怨霊として祀られた。
大将軍神坐像(12世紀、京都・大将軍神社)は、昨日京都国立博物館でも見た?
十二神将立像(13世紀、奈良国立博物館)は、頭に十二支の動物がいる。
意外と虎が可愛い。
第13室
金剛力士立像像内納入品(14世紀、金峯山寺)は、柿経が他に例を見ないほど膨大な量らしい。
菩薩面(1201年、兵庫・浄土寺)は、快慶(工房)作。
破損仏像残欠コレクション(奈良国立博物館)は、飛鳥時代から鎌倉時代のものまで。
手、足、髪、アクセサリーなど、様々な素材の様々な部分。
第14室は、中国古代青銅器。
坂本コレクションは、古美術商店「不言堂」の初代社長 坂本五郎が寄贈された中国古代の青銅器380余点のコレクション。
鳳凰文卣。卣は提げ手のついた酒つぼ。
曲線文壺。
博山炉。
饕餐文鐃。
鐃は楽器。下方に柄がついて、大中小三個一組で使い、およそドミソの音階を出したらしい。
饕餐文大鼎
鼎は、肉などを煮るのに用いた三足のついた鍋。
地下を通って西新館に行き、名品展、珠玉の仏教美術。
金光明最勝王経(紫紙金字)(8世紀、奈良国立博物館)は国宝。
東京国立博物館の国宝展で見た記憶がある。
黄茶色の紙に金箔を撒いてある。
正倉院正倉の1/10の模型もあった。
火焔宝珠形舎利容器(1290年、奈良・海龍王寺)。
獅子座火焔宝珠形舎利容器は、奈良国立博物館と奈良・金剛寺の2つあった。
獅子が可愛い。
孔雀文戧金経箱(1315年、広島・浄土寺)、鳳凰文戧金経箱(14世紀、奈良国立博物)。
2 つは戧金技法。
特別展「春日大社 若宮国宝展―祈りの王朝文化―」は見なかった。
夕食は、すき焼きと牛まぶし ももしき。
大和牛まぶし 赤身たたき、三輪そうめん付き。
会計時に高いと思ったら、お正月料金として10%が付けられた。帰り際に入口に張り紙があったことに気付いた。
デザートは、ブルーシール 近鉄奈良駅前店で、バニラ&クッキーとショコラクッキースワールのダブル。
今日のホテルは、いろはグランホテル近鉄奈良駅前。
ハリウッドツイン19.2㎡。
2023年01月02日~01月06日 奈良旅行