9泊10日の北陸旅行、3日目。
8時00分に福井駅発の京福バスで約30分、8時28分に復原町並に到着。
一乗谷朝倉氏遺跡は、戦国大名朝倉氏が5代103年間にわたる越前支配の拠点として計画的に築いた城下町跡。
戦国時代の城下町全体が遺跡となって残された、全国でもまれな大規模遺跡。昭和46年に278haが国の特別史跡に指定され、平成3年には遺跡内の4つの庭園が国の特別名勝となり、さらに平成19年には遺跡からの出土品2,343点が国の重要文化財に指定された。
「戦国時空伝 ~一乗谷戦国まち歩き~」というアプリがある。
諏訪館跡庭園(特別名勝)は、上段と下段で構成され、低く丸みを帯びた石が多く、女性らしい雰囲気。
英林塚(初代孝景墓所)、中の御殿跡
湯殿跡庭園(特別名勝)は、戦国時代の気風を漂わせる、荒々しく石組みが特徴。岡本太郎も長時間、鑑賞していたらしい。
南陽寺跡庭園(特別名勝)は、朝倉氏の子女が入る尼寺。1568 年(永禄11年)3月に後の15代将軍足利義昭をもてなした。
朝倉館跡庭園(特別名勝)
5代義景墓所、唐門
復原町並は、一乗谷朝倉氏遺跡博物館との共通券で入場。
中級武家屋敷から出土した「酔象」という将棋の駒は裏になると「太子」となり、王将が取られても「太子」がいれば続けられるらしい。
瓜割清水は澄んでいて、冷たく気持ち良かった。
朝倉景鏡館跡、下城戸跡、福井市ホタル資料館。
春日神社は苔が綺麗で、西山光照寺跡には石仏がたくさんあった。
一乗谷朝倉氏遺跡博物館
2022年10月1日にオープン。
2023年8月6日に入館者15万人達成記念として、クッキー(ブルボン セブーレ)を貰えた。
11時10分から約1時間の博物館ガイド(無料)
1573年8月20日に朝倉義景自刃(2023年は450周年)し、一乗谷は織田信長に焼かれる。
その後の柴田勝家の時、江戸時代は、中心が北庄(福井市)になり、一乗谷は農村だった。
そして戦後、1967年から遺跡の発掘調査が進められた。
遺構展示室には石敷遺構があり、遺構を建物で覆っている。
この遺跡は、日本で初めてトイレの遺構が確認された。ほとんどの町家や武家屋敷に設置されていたらしい。
将軍への軍事・経済面での奉公が認められたことを意味する毛氈鞍覆(複製)と白傘袋(復元)の展示もあった。
朝倉館原寸再現室
会所の障壁画は曽我派が描いた大徳寺真珠庵の四季花鳥図を模写したもの。池庭、枯山水様の平庭もあった。
庭園近くの井戸からはベネチア産のゴブレットの破片も出土した。
開館1周年・朝倉義景没後450年記念特別展「朝倉義景の一生」
2023年は朝倉義景の没後450年の節目の年、5代100年にわたり栄華を極めた戦国大名 朝倉氏の最後の当主となった朝倉義景の一生に焦点をあてた展覧会。
序章 天下を浄する三人
朝倉系図
1章 朝倉家のレガリア
朝倉義景画像
2章 列島を俯瞰する外交
川中島合戦図屏風
笏谷石製狛犬
3章 元亀争乱
朝倉義景守袋
姉川合戦図屏風
終章 つわものどもが夢のあと
「七転八倒 四十年中 無他無自 四大本空」
シシカゲ&おコマは、一乗谷朝倉氏遺跡から出土した遺物にもとづいて誕生したキャラクター。
13時16分に一乗谷朝倉氏遺跡博物館前発の京福バスで約25分、13時40分に永平寺に到着。
今までの京福バスは交通系ICカードが使えなかったが、この朝倉・永平寺ダイレクトバスは交通系は使えないまま、VISAのタッチ決済が使えた。
1244年(寛元2年)に道元によって開かれた。
傘松閣は天井の絵が綺麗。
山門から僧堂を通り過ぎ、仏殿(釈迦牟尼仏)、法堂、承陽殿(永平寺を開いた道元の像と位牌、霊骨を祀る)、大庫院、浴室、松平家廟所(門を下から見る)、大祠堂殿。
大講堂では「禅の世界」が上映中。
聖宝閣も拝観料に含まれていて、500円は嬉しい。
寂光苑
道元の少年期の姿をかたどった稚髪像が(像の前に小さな仏像も)あり、「寂照の鐘」は自由に撞いて道元の遺徳を偲ぶことができる。滝もあった。
永平寺そば亭一休で、一休セット。
おろしそば、ごま豆腐、ソースカツ丼。
15時41分に永平寺発の京福バスで約100分、17時20分に東尋坊に到着予定だった。
車内で経路を調べて雄島のバス停で降りようと思ったら、花火大会のせいか降りられず、東尋坊まで行きそうになった。
ただ渋滞でほとんど進まなくなり、17時35分頃に雄島と東尋坊の間くらいで降ろしてもらった。
雄島
大湊神社があり、神の島とも呼ばれる。
本殿は1621年(元和7年)に2代藩主な松平忠直が再建したもので県の重要文化財。
雄島辺りからも花火が見えるようで、18時前に雄島や橋で場所を取っている人がいた。
本殿の前からの海の景色は素晴らしい。花火も綺麗に見えそう。
島の裏側の岩場にも人がいた。雄島灯台もあった。
雄島一周。帰りには橋にビニールシートを引いている人もいた。
荒磯遊歩道を歩いて、福良の断崖。
柱状節理が1kmに渡って続き、国の名勝・天然記念物に指定されている。
越前加賀海岸国定公園にあり、日本の地質百選や日本の夕陽百選にも選出されている。
18時50分頃にちょうど夕日が沈む瞬間を東尋坊で見れた。
東尋坊からは雄島も見え、近くには「救いの電話」という案内もあった。
東尋坊タワーは海抜100メートル、地上55メートルの展望台。
ホームページによると17時までのはずだが、花火だからか上に人がいたようにも見えた。
19時30分から約1時間、第41回三国花火大会。
毎年8月11日、三国サンセットビーチで開催される。
花火大会は子供の頃以来だが、一発目上った瞬間にテンションが上がり、歓声を上げそうになった。
水中花火が名物のようで、海面から出た大きな半円の花火が綺麗だった。斜めに上がるものも良かった。
ただ、見る場所の選択が難しかった。よく見える場所は既に人が多く、結果的に一段高い所の塀に張り付いて見ていた。
20時56分に三国港駅発のえちぜん鉄道で約55分、21時49分に福井駅に到着予定。実際は21時53分頃に到着。
20時39分の電車に乗る予定で早めに駅に向かったが、凄い混雑で20時48分の臨時列車も乗れず、20時56分の臨時列車に乗ることに。
反省点は切符を事前に買わなかったこと。今日はえちぜん鉄道に乗っていないので仕方ない面もあるが朝に福井駅で買っておけば、少しは時間を節約できた。
花火大会をメインで見に行くときは、見る場所、行き帰りの交通手段など綿密な計画が必要だと感じた。
今日のホテルは、福井マンテンホテル駅前。
シングル13㎡。
2023年08月09日~08月18日 北陸旅行