永遠の都ローマ展(東京都美術館)・海 ―生命のみなもと―(国立科学博物館)

永遠の都ローマ展(東京都美術館

展示作品リストhttps://roma2023-24.jp/asset/pdf/list.pdf

https://www.tobikan.jp/exhibition/2023_rome.html

 

1734年に一般公開が始まった世界的に最も古い美術館の一つに数えられるカピトリーノ美術館は、ルネサンス時代の教皇シクストゥス4世が1471年にローマ市民に4点(カピトリーノの牝狼、コンスタンティヌス帝のブロンズ巨像、カミッルスなど)の古代彫刻を返還・寄贈したことに始まる。

そのカピトリーノ美術館の所蔵品を中心に、建国から古代の栄光、教皇たちの時代から近代まで、約70点の彫刻、絵画、版画等を通じて、「永遠の都」と称されるローマの歴史と芸術を紹介している。

2023年は岩倉使節団カピトリーノ美術館を訪ねて150年の年でもある。

 

I ローマ建国神話の創造

カピトリーノの牝狼(複製)。ローマ建国の王であり、ローマの名前の由来になったロムルスと、双子の弟のレムスが狼の乳を飲んでいる。

 

II 古代ローマ帝国の栄光

コンスタンティヌス帝の巨像の頭部(複製)。約1.8メートル。

コンスタンティヌス帝の巨像の左足(複製)。でかい。

カピトリーノのヴィーナス。ミロのヴィーナス(ルーヴル美術館)、メディチのヴィーナス(ウフィッツイ美術館)に並ぶ古代ヴィーナス像の傑作。カピトリーノ美術館の館外に持ち出されるのは1752年以来3度目。

2世紀に作られたものとは思えない。

 

III 美術館の誕生からミケランジェロによる広場構想

カミッルス(複製)

ローマ教会の擬人像、教皇グレゴリウス9世の肖像モザイクは、かつてのサンピエトロ大聖堂にあったモザイク画。

ミケランジェロ・ブオナローティ肖像画。輪郭がぼやけていてオーラを纏っているよう。

カンピドリオ広場の眺め。カピトリーノの丘の上に位置する広場で、ミケランジェロによる整備計画。

教皇クレメンス12世。1734年にカピトリーノ美術館を創立した。

カピトリーノ美術館(第一巻)。目録の第一巻、所蔵品目録として最古の一つ。

 

IV 絵画館コレクション

メロンをもつ若者(嗅覚の寓意)。カラヴァッジョ派の画家によるもの。

教皇ウルバヌス8世の肖像(ピエトロ・ダ・コルトーナ

 

V 芸術の都ローマへの憧れ─空想と現実のあわい

トラヤヌス帝記念柱の正面全景。トラヤヌス帝記念柱は113年に竣工。台座を除く柱身の高さが約30mで、頂上には皇帝像が据えられていた。

モエシアの艦隊、デケバルスの自殺は、トラヤヌス帝記念柱からの石膏複製。これのみ写真撮影可能だった。

古代アッピア街道とアルデアティーナ街道の交差点(『ローマの古代遺跡』第2巻より)。実在する街道沿いに架空の建築や古代遺物が並ぶ空想の光景。

フォロ・ロマーノ

マイナスを表わす浮彫の断片

ロムルスとレムスの発見(ピーテル・パウルルーベンスに基づく)。狼が可愛い。

 

特集展示 カピトリーノ美術館と日本

1585年に天正遣欧使節がローマを訪問した際にローマ市政府から名誉市民権を与えられ、その授与式がカピトリーノの丘で行われた。1873年岩倉使節団カピトリーノ美術館とフォロ・ロマーノを訪れた。

《羅馬ノ古觀場》『米欧回覧実記』は書記官の久米邦武によって遣欧使節団の報告書として作成された。

 

 

「永遠の都ローマ展」終了!

国立科学博物館へ!

 

 

特別展「海 ―生命のみなもと―」(国立科学博物館

 

第1章 海と生命のはじまり

はやぶさ2の1/10の模型

小惑星リュウグウのサンプル、撮影禁止!

ホワイトチムニー

ピカイア

インドネシアシーラカンス(駅浸標本)

 

第2章 海と生き物のつながり

海のエレベーターという映像が面白かった。海面から徐々に潜っていく、サンゴ礁ジンベエザメ、チムニー、ダイオウクラゲ、ダイオウイカ、水深8336mスネイルフィッシュまで。

ナガスクジラの上半身標本、高さ約4.7m。

黒潮大蛇行

モノノケトンガリサカタザメの標本!タイヘイヨウアカボウモドキ頭骨。いおワールドかごしま水族館に両方ともいて、モノノケトンガリサカタザメは生きて泳いでいる姿を、タイヘイヨウアカボウモドキは全身骨格を見た!

宮崎・鹿児島3 いおワールドかごしま水族館・西郷南洲顕彰館 - ある日 この道

親潮の生態系に展示された魚の中で、公式ナビゲーター桝太一の推しは、トクビレ(八角)。

ラッコ親子の剥製らしきもの可愛い!

 

第3章 海からのめぐみ

3万年前の航海徹底再現プロジェクトの丸木舟

縄文人の渡海 八丈島琉球列島への移住」というパネルによると移住には犬も連れて行かれたようで、パネルに描かれた移住する舟の絵の先頭には犬が乗っていた!

無人探査機ハイパードルフィン

https://www.jamstec.go.jp/j/about/equipment/ships/hyperdolphin.html

海氷下ドローンCOMAI

日本初となる砕氷機能を持った研究船 北極域研究船の船名を考えよう!

https://www.jamstec.go.jp/parv/j/event/namingcontest/

ホッキョクグマの剥製(親と子)

 

第4章 海との共存、そして未来へ

ベイトカメラ、エサ(ベイト)に集まる生きものを撮影する深海カメラ。

ヨコヅナイワシ(バラタイプ標本)は、駿河湾最深部の生態系の頂点に立つトップ・プレデター(栄養段階4.9!)。

クジラの胃内容物、海洋ゴミが衝撃的。

海洋酸性化、海洋貧酸素化。

 

エスカレーターを上がり、最後にシャチの模型。

シャチは残留性有機汚染物質(POPs)の蓄積濃度が最も高い。

海ゴミモンスターくん、海ゴミバードくんは、海洋ゴミから作られた。

日本工学アカデミーの「海洋テロワール提言」

https://www.eaj.or.jp/eajlocal/wp-content/uploads/2021/10/eaj-report-proj-20210330-02.pdf

 

15時45分頃に特別展を見終わり、常設展へ。

日本館地下1階、全球型映像施設「シアター36○」は、「3万年前の大航海-ホモ・サピエンス日本上陸-」。

展示 ≫ シアター36○ :: 国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo

 

関東大震災100年企画展「震災からのあゆみ -未来へつなげる科学技術-」

1923年(大正12年)9月1日に関東大震災が発生してから、2023年で100年を迎えた。

第1会場は日本館1階中央ホール、第2会場は地球館1階 オープンスペース、特設会場は日本館1階 中央ホール(10月11日(水)から)。

 

日本館1階中央ホールの第1会場には、鬼龍子、湯島聖堂の屋根飾り、張衡の地震儀(復元模型)。

 

日本館2階に上り、ハチ公(秋田犬)、ジロ(カラフト犬)!

2023年はハチ生誕100年!1923年秋田県大館市生まれ。

ハチ公生誕100年Webサイト!

 

地球館1階 オープンスペースの関東大震災100年企画展第2会場は、災害に備えるがテーマ。

 

地球館3階、ヨシモトコレクション!

色んな博物館や美術館に行ったが、常設展で最も好きな部屋の一つ。

ヨシモトコレクション >> 標本・資料データベース :: 国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo

 

TAITOおでかけナビ | 上野・浅草・谷中・浅草橋・徒蔵など台東区の公式観光情報サイト

 

 

<見たい展覧会たち>

 

日本画聖地巡礼東山魁夷の京都、奥村土牛の鳴門―追体験する傑作誕生の地、発見する画家の心(山種美術館

2023年9月30日(土)~11月26日(日)

出品作品リストhttps://www.yamatane-museum.jp/exh/upload/list230930.pdf

 

キヤノンギャラリー50周年企画展 綴プロジェクト作品展「高精細複製品で綴る日本の美」(キヤノンギャラリー S(品川))

2023年10月11日(水)~11月16日(木)

 

やまと絵―受け継がれる王朝の美―(東京国立博物館

2023年10月11日(水) ~ 12月3日(日)

出品目録https://yamatoe2023.jp/image/yamatoe_list_jp.pdf

 

モネ 連作の情景(上野の森美術館

2023年10月20日(金)~2024年1月28日(日)

 

皇居三の丸尚蔵館開館記念展「皇室のみやび―受け継ぐ美―」

2023年11月3日(金・祝)〜2024年6月23日(日)