11時01分に上野駅に到着。
桜は満開を過ぎていたが、桜吹雪が綺麗だった。
3月22日(金)~4月7日(日)の間、「うえの桜フェスタ2024」が開催されていた。(当初は3月31日(日)までの予定だったが、延長された。)
上野東照宮ぼたん苑では、4月9日(火)~5月8日(水)の間、春のぼたん祭が開苑中。(行かなかった)
国立西洋美術館へ。
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?
――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ|国立西洋美術館
20世紀前半までの「西洋美術」を展示する国立西洋美術館には、「現代美術」は存在しない。
その国立西洋美術館においてはじめて「現代美術」を大々的に展示する展覧会。
「西欧に「美術館」という制度が本格的に誕生した時期とも重なる18世紀末、ドイツの作家ノヴァーリスは、こう書いていました。
『展示室は未来の世界が眠る部屋である。――
未来の世界の歴史家、哲学者、そして芸術家はここに生まれ育ち――ここで自己形成し、この世界のために生きる。』
国立西洋美術館は、そのような「未来の世界が眠る部屋」となってきたでしょうか。本展は、多様なアーティストたちにその問いを投げかけ、作品をつうじて応答していただくものとなります。」
参加作家:飯山由貴│梅津庸一│遠藤麻衣│小沢剛│小田原のどか│坂本夏子│杉戸洋│鷹野隆大│竹村京│田中功起│辰野登恵子│エレナ・トゥタッチコワ│内藤礼│中林忠良│長島有里枝│パープルーム(梅津庸一+安藤裕美+續橋仁子+星川あさこ+わきもとさき)│布施琳太郎│松浦寿夫│ミヤギフトシ│ユアサエボシ│弓指寛治
参加作家一覧(五十音順) ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? | 国立西洋美術館
出品リストhttps://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/pdf/2023revisiting_list.pdf
紙の出品リストとオーディオガイドは無かった。
0章 . アーティストのために建った美術館?
フランク・ブラングィン「松方幸次郎の肖像」
1章 ここはいかなる記憶の磁場となってきたか?
内藤礼「color beginning」
ポール・セザンヌ「葉を落としたジャ・ド・ブッファンの木々」
2つの絵が隣同士で展示されている。
「color beginning」はよく見ると、真っ白ではない。
この対比は面白かった。
2章 日本に「西洋美術館」があることをどう考えるか?
オーギュスト・ロダン「考える人」
「青銅時代」
台座から外して横向きに展示されている。
地震が多発する日本にあることを踏まえ、彫刻が「転倒」することと人間の思考が「転向」することを重ね合わせているらしい。
下の階へ。
3章 この美術館の可視/不可視のフレームはなにか?
4章 ここは多種の生/性の場となりうるか?
エドヴァルド・ムンク「立つ男」
フィンセント・ファン・ゴッホ「ばら」
ギュスターヴ・クールベ「眠れる裸婦」
鷹野隆大「KIKUO(1999.09.17.Lbw.#16)」「ヨコたわるラフ」シリーズより
上の階へ。
5章 ここは作品たちが生きる場か?
美術館は(半)永久的に作品を未来へと残していくことを望む機関。作品の老いをくいとめ、なるべく安定した環境で不死にしようとする場とも言え、このことから美術館は墓所にも例えられる。
この場合、作品は生きているのか、それとも死んでいるのか。
いくら不変を望もうと物質としての作品は変化し続ける。
クロード・モネ「睡蓮、柳の反映」
ルーブル美術館で破損した状態で発見されたものが、最低限の保存処理のみ施されて展示されている。
竹村京「修復されたC.M.の1916年の睡蓮」
重なり合うようで、面白い!
6章 あなたたちはなぜ、過去の記憶を生き直そうとするのか?
パープルーム
梅津庸一が2013年から相模原の自宅で主宰してきた芸術の私塾、アーティスト・コレクディブ。
7章 未知なる布置をもとめて
「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」、この問いには“Yes”とは答えづらい。らしい。
クロード・モネ「睡蓮」
辰野登恵子「WORK 89 -P-13」
ポール・シニャック「サン=トロぺの港」
坂本夏子「入口」
ピエール=オーギュスト・ルノワール「木かげ」
常設展へ。
2ティツィアーノ・ヴェチェッリオと工房「洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ」
4ピーテル・ブリューゲル(子)「鳥罠のある冬景色」
エル・グレコ「十字架のキリスト」
7ウジェーヌ・ドラクロワ「聖母の教育」
ジャン=フランソワ・ミレー「春(ダフニスとクロエ)」
8ギュスターヴ・クールベ「波」
エドガー・ドガ「舞台袖の3人の踊り子」
ピエール=オーギュスト・ルノワール「アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)」
エドゥアール・マネ「ブラン氏の肖像」
ポール・セザンヌ「散歩」
9ウジェーヌ・ブーダン「トルーヴィルの浜」
クロード・モネ「舟遊び」
「陽を浴びるポプラ並木」
「雪のアルジャントゥイユ」
「黄色いアイリス」
オーギュスト・ロダン「化粧するヴィーナス」
10小企画展「真理はよみがえるだろうか:ゴヤ〈戦争の惨禍〉全場面」
真理はよみがえるだろうか:ゴヤ〈戦争の惨禍〉全場面|国立西洋美術館
作品リストhttps://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/pdf/2024goya_list.pdf
11カミーユ・クローデル「ペルセウスとゴルゴーン」
ジョン・エヴァレット・ミレイ「あひるの子」
ウィリアム・アドルフ・ブーグロー「小川のほとり」
ヴィルヘルム・ハンマースホイ(ハマスホイ)「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」
アリスティード・マイヨール「花の冠」
ジョルジュ・デヴァリエール「聖母の訪問」
エドゥアール・マネ「花の中の子供」
モーリス・ドニ「踊る女たち」
ピエール・ボナール「働く人々」
12エドヴァルド・ムンク「雪の中の労働者たち」
フェルナン・レジェ「赤い鶏と青い空」
ジョアン・ミロ「絵画」
パブロ・ピカソ「男と女」
ル・コルビュジエ「牝牛XVIII」
牡牛XVIII | Galerie Taisei | 大成建設
パブロ・ピカソ「女性の胸像」「小さな丸帽子を被って座る女性」
ピエール=オーギュスト・ルノワール「風景の中の三人」
「ばらをつけた女」
ジョルジュ・ルオー「道化師」
庭には、オーギュスト・ロダン「地獄の門」
「考える人(拡大作)」
「カレーの市民」